【22年最新版】法人向け名刺管理ツール13選を徹底比較!失敗しない選び方から成功事例まで紹介します
「最近取引先が増えて、名刺の数が膨大になってきた」
「今以上に名刺管理が大変になれば、会社の生産性にも影響が出かねない」
「法人向けの名刺管理ツールを知りたい」
本記事は、このようなお悩みをもつ人事労務担当、あるいは経営者の方に向けた内容です。従業員や取引先が増えたことで、「名刺管理が面倒になった・・」という社員の声を耳にするようになったのではないでしょうか。
誰がどの会社の名刺をもっているのか、名刺がどこにあるのかわからず、商談などビジネスの機会を逃しているケースも少なくありません。そこで本記事では、下記の内容を中心に、おすすめの名刺管理ツールをご紹介します。
名刺管理機能付きサービスを展開している当社が「名刺管理ツール」を徹底解説するので、ぜひ自社でのツール導入にお役立てください。
名刺管理ツールを活用するメリットとは?
ツール紹介の前に、まずは名刺管理ツールを活用するメリットについて見ていきましょう。押さえておきたいメリットは5つです。
- 業務効率化
- 名刺情報の共有
- 顧客へのアプローチが早くなる
- オンライン上で名刺交換ができる
- データを自動更新できる
名刺管理ツールでは、名刺をスキャナーやスマホ撮影で「データ化」できます。手動で入力する手間が省ける上に、同じ名刺を登録しても上書きや統合など自動的に処理してくれるため、大幅な業務効率化につながります。
名刺は、オンラインストレージ(クラウド保管)などのデータベースに保存されます。社内やチームでいつでも情報共有ができたり、登録者を会社名や部署名で検索できるため、顧客へのアプローチも早くなります。
ツールによっては、オンライン上で名刺交換が可能です。スマートフォンから自分の名刺URLを送り、アクセスしてもらうだけで交換できます。
名刺情報はクラウドで管理されるため、アップデートも自動です。部署や役職が変わるごとに新たな名刺を渡す手間も省けます。
名刺管理のメリットをより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考ください。
名刺管理の方法については、下記の記事で詳しく解説しています。こちらも併せてご一読ください。
【有料】おすすめの法人向け名刺管理ツール11選
それでは本題である、おすすめの法人向け名刺管理ツールをご紹介します。まずは「有料」のツールをご紹介します。各ツールの比較は以下の通りです。
サービス名 | 特徴 | 導入形態 | 料金 | 無料トライアル | おすすめの企業 |
---|---|---|---|---|---|
PHONE APPLI PEOPLE | Web電話帳に加えて名刺管理も付帯 | クラウド | 要問い合わせ | ◯ | 取引先との連絡をスムーズにしたい企業 |
Sansan | 相手が他ツールでも名刺交換が可能 | クラウド | 要問い合わせ | ◯ | 名刺管理を営業やマーケティングに繋げたい企業 |
Eight Team | 転職や昇給情報を自動アップデート | クラウド | 基本使用料:月額12,000円 アカウント料:月額400円/人 |
× | アップデート頻度や検索性でツールを選びたい企業 |
アルテマブルー | テキストの自動補正に加えてセキュリティ性が高い | クラウド | 月額2,750円 | ◯ | セキュリティを重要視したい企業 |
名刺バンク2 | カメラ機能のある端末であればデータ取り込み可能 | クラウド | 要問い合わせ | ◯ | さまざまな端末から名刺データを取り込みたい企業 |
ホットプロファイル | CSVデータの名寄せも自動で整理 | クラウド・オンプレミス | 要問い合わせ | ◯ | 名刺データの追加や整理を効率的に行いたい企業 |
CAMCARD BUSINESS | メルマガ配信機能を搭載 | クラウド・オンプレミス | スタンダード:月額1,700円/ID プロフェッショナル:月額2,500円/ID |
◯ | 基本機能に加えてメール配信なども行いたい企業 |
Smart Visca | データをSalesforceに蓄積 | クラウド | 月額1,300円/ID | ◯ | 日常的にSalesforceを使っている企業 |
名刺de商売繁盛 | 1ヶ月ごとの定額制なので利用しやすい | クラウド | 基本料:月額30,000円(人数無制限) | 要問い合わせ | 料金を気にせずツールを利用したい企業 |
THE 名刺管理 Business | Salesforceとのシームレスな連携 | クラウド・オンプレミス | 要問い合わせ | ◯ | 日常的にSalesforceを使っている企業 |
メイシー | 利用者の使いやすさにこだわった設計 | クラウド | 月額2,178円(データ入力・スキャン枚数ごとに料金が加算) | × | ツールの操作性を重視したい企業 |
1. PHONE APPLI PEOPLE
当社が提供するサービス「PHONE APPLI PEOPLE」です。PHOPNE APPLI PEOPLEは、社内や顧客の連絡先を一元管理できる「Web電話帳」サービスです。Web電話帳に加えて、名刺管理としてもお使いいただけます。
【特徴】
- 社内や顧客の情報をクラウド上で一元管理
- 部署やキーワードから社員や顧客を検索→連絡できる
- 電話やメール、チャット、Web会議にも対応可能
- スマホ内の連絡先に登録されていなくても相手の情報がわかる
- 災害時にシステムから自動で登録社員に安否確認ができる
クラウド上で名刺情報を管理できるため、紛失のリスクもありません。スマホ一台でいつでも、どこからでも、連絡したい相手に連絡できるため、自社の生産性アップにも大いに貢献してくれるでしょう。
「PHONE APPLI PEOPLE for Salesforce」とは!
社外も社内も、コミュニケーションをスムーズにするSalesforceの電話帳。名刺管理、着信時の情報表示から、社内の「詳しい人」や居場所まで探せる。全社で連絡先を共有しても、端末に情報を残さないからセキュリティも万全です。
2. Sansan
画像引用:Sansan 公式
Sansanは、企業のデータベースを活用し、営業・マーケティングに繋げるDX(デジタルによってビジネスを変容させる)サービスです。サービスの中に「オンライン名刺」という機能を搭載しています。
【特徴】
- スキャナまたはアプリから登録できる
- 他のツールとの名刺交換も可能
- 1つのURLで複数人との名刺交換ができる
- Google WorkspaceやMicrosoft Teamsとの連携
Sansanでの名刺登録は、専用スキャナまたはスマホアプリから可能です。相手が他の名刺管理ツールでも交換できる上に、URLの共有によって複数人と同時に名刺交換ができます。Google WorkspaceやMicrosoft Teamsとも連携しているため、スケジュール管理もスムーズです。
3. Eight Team
画像引用:Eight Team 公式
Eight Teamは、オンライン名刺サービス「Eight」の企業版です。Eightで登録した個人の名刺情報を企業や団体内で共有することができます。
【特徴】
- スマホで撮影するだけで名刺登録が完了
- 相手の転職や昇給情報も表示される
- 相手の情報や、相手の人脈まで検索できる
- 名刺情報をCSVデータでエクスポート可能
Eightでの名刺登録は、スマホで撮影するだけです。名刺交換後、転職や昇給があった場合でも、自動的に名刺情報がアップデートされます。
また、検索性が高いこともEightの魅力です。相手の名前や部署はもちろん、周りの人脈までも閲覧できます。取り込んだ名刺情報はCSVデータでエクスポートも可能です。
4. アルテマブルー
画像引用:アルテマブルー 公式
アルテマブルーは、キヤノン電子の子会社キヤノンエスキースシステム株式会社が運営する名刺管理ツールです。「名刺管理で、営業力に差をつける」とあるように、高い操作性や機能性があります。
【特徴】
- スキャナ、スマホ、複合機から取り込み可能
- 外部オペレーターによる文字補正サービスもある
- 組織内での公開範囲もフレキシブルに設定できる
- 端末に情報を残さない独自のセキュリティを完備
名刺データの取り込みはスキャナ、スマホ、複合機から可能です。名刺データは、外部オペレーターが正確かつ迅速に修正します(自分で修正も可)。
名刺情報の共有範囲も「役員だけ閲覧可」「派遣社員のみ閲覧不可」などフレキシブルに設定可能です。また、クラウド上に情報を残さない独自のセキュリティシステム「KAITO for アテルマブルー」も標準搭載しています。
5. 名刺バンク2
画像引用:名刺バンク2 公式
名刺バンク2は、株式会社アイネットが提供する名刺管理ツールです。同社はデータセンターを4棟保有しており、最近では先進的なクラウドサービスの展開に特化しています。
【特徴】
- 「カメラ機能」のある端末からデータを取り込める
- 名刺枚数による従量制課金なのでコストを抑えやすい
- SFAツール「Sales Force Assistant」との連携が可能
名刺バンク2では、スキャナやスマホ、デジタルカメラなど「カメラ機能」のある端末であればデータ取り込みが可能です。
料金は「従量制課金」を採用しており、ユーザー数ではなく「名刺枚数」で料金が変わるため、ツールの利用人数に縛られる心配がありません。
また、営業支援システム「Sales Fore Assistant」と連携しており、名刺データを転送することも可能です。
6. ホットプロファイル
画像引用:ホットプロファイル 公式
ホットプロファイルは、オンラインでの名刺管理をはじめ営業支援、マーケティング促進など「セールスDX」を実現できるツールです。オンプレミスでの運用にも対応しています。
- 名刺をスマホで撮影し、オペレーターが補正入力
- 重複内容やCSVデータの「名寄せ」も自動で整理
- スマホアプリで顧客情報を一元管理できる
ホットプロファイルでは、もらった名刺をスマホやスキャナで撮影するだけで登録完了です。確認や修正作業は専任のオペレーターが対応します。
また、重複内容やCSVデータの名寄せを行う「自動整理機能」も搭載。加えて業種や従業員数など企業の属性情報も自動的に追加します。
さらにアプリを使えば、名刺一覧や営業先のマップ、営業報告などがスマホから可能です。名刺管理だけでなく営業支援も兼ねているため、外出先でもスムーズに利用できるでしょう。
7. CAMCARD BUSINESS
画像引用:CAMCARD BUSINESS 公式
CAMCARD BUSINESSは、ワウテック株式会社が運営する法人向けの名刺管理ツールです。従業員の個人所有としていた名刺を企業の資産として活用するための機能が揃っています。クラウド・オンプレミス両方に対応しています。
- 最速5秒で名刺をデータ化できる
- メルマガ配信機能が備わっている
- SFAやCRMなど外部システムとの連携も充実
CAMCARD BUSINESSでは、世界トップクラスの画像補正・OCR(文字認識)機能によって、最速5秒でのデータ取り込みが可能です。その後、専任オペレーターの目視確認も行われるため正確性も高いです。
また、名刺情報からメールを一斉送信できる「メルマガ配信」機能も搭載しており、マーケティング活動の効率化が期待できます。外部システムでは、SalesforceやSugarCRM、Google Contactなどと連携可能です。
8. Smart Visca
画像引用:Smart Visca 公式
Smart Viscaは、世界シェア1位のSFA「Salesforce」をプラットフォーム利用した名刺管理ツールです。
- 名刺データはすべてSalesforceに蓄積
- 専用サーバーの設置やデータの移行が一切不要
- 名刺のオンライン交換や、誰がどこで交換したなども把握できる
Smart Viscaでは、SalesforceのIDやパスワードをそのまま利用できます。取得した名刺データもすべてSalesforceに蓄積されるため、専用サーバーを設置したり、データを移行する手間が一切かかりません。
名刺はオンラインでも交換可能です。また、誰がどこで名刺を交換したのかがわかる「人物管理機能」も搭載しています。さらに、集めた名刺は「クラウド連絡帳」として一元管理が可能です。
9. 名刺de商売繁盛
画像引用:名刺de商売繁盛 公式
名刺de商売繁盛は、ヤマトシステム開発が運営する、法人向けの名刺管理ツールです。名刺de商売繁盛には、次のような特徴があります。
- 月額30,000円の定額制とコストパフォーマンスが良い
- 名寄せやタグ検索、人脈一覧など機能が充実
- メールやアンケート、外部連携のオプションもある
名刺de商売繁盛は、ユーザー数や従量課金制ではなく定額制なので、料金を気にせずに利用できます。月額30,000円で20万枚の名刺を登録可能です。(20万枚を超えると追加料金が発生)
低コストながら機能も充実しています。名寄せからタグ検索、人脈一覧、グループ作成、CVSダウンロードなど多種多様です。必要に応じてメール配信、アンケート、外部連携の機能も有料で追加できます。
10. THE 名刺管理 Business
画像引用:THE 名刺管理 Business
THE 名刺管理 Businessは、Salesforceをベースに名刺管理ができるツールです。次のような特徴があります。
- Salesforceとのシームレスな連携ができる
- 電話発信やメール送信などもワンクリックで可能
- ホームページ表示や地図検索など営業促進機能も充実
THE 名刺管理 Businessでは、SFAツール「Salesforce」のクラウド基盤上に「名刺」と「スケジュール」機能を追加します。名刺はOCR(スキャナやカメラによる読み取り)で即座にデータ化され、すべてSalesforceの画面上でシームレスに管理できます。
また、登録された名刺からワンクリックで電話発信やメール発信が可能です。電話帳とも紐づいているため、着信時に相手の名前が表示されます。
そのほか、名刺記載のURLから瞬時にホームページを表示できたり、会社所在地の地図を検索できたりと、SFA(営業支援システム)を軸とした機能が充実しています。
11. メイシー
画像引用:メイシー 公式
メイシーは、株式会社もぐらが運営する名刺管理ツールです。以下のような特徴があります。
- 利用者の「使いやすさ」にこだわった設計
- 入力スタッフ、確認スタッフの2重チェック
- 月額2,178円、ユーザー数無制限で利用できる
メイシーは、名刺管理の画面がとても見やすいです。会社名や部署名、名前などが一覧で表示され、昇順や件数などもワンクリックで設定できます。メモの追加やCSVエクスポート、名刺の引き継ぎなど、基本すべての作業がトップページから操作可能です。
スキャンした名刺は、メイシー側で入力スタッフ→確認スタッフの2重確認が行われます。料金は月額2,178円から利用可能です。ユーザー数無制限で利用できるため、従業員数の多い企業にはおすすめです。
【無料】おすすめの法人向け名刺管理ツール2選
名刺管理ツールの導入にあたって、「いきなり有料で始めるのは不安」と思われる企業も多いでしょう。無料で始められる名刺管理ツールもありますので、ここでご紹介します。
サービス名 | 特徴 | 導入形態 | おすすめの企業 |
---|---|---|---|
myBridge | 多機能かつ無制限に名刺データを入力できる | クラウド | 名刺管理の幅広い機能をお試しで使ってみたい企業 |
Wantedly People | 同時に10枚の名刺を瞬時にデータ化 | クラウド | 名刺をデータ化・管理の手間を最小限にしたい企業 |
1. myBridge
画像引用:myBridge 公式
myBridgeは、スマートフォンで簡単に名刺を撮影→管理できるツールです。myBridgeには、次のような特徴があります。
- すべての機能が無料で使える
- アプリ版とブラウザ版の両方がある
- 他サービスからの移行もスムーズ
myBridgeには、1日で入力できる名刺の枚数上限がありません。名刺のデータベース化から管理、URLでのオンライン名刺交換、ファイルのダウンロードなど、すべての機能が無料で使えます。
アプリ版だけでなくブラウザ版もあるため、PC管理をメインとしている人でも使いやすいでしょう。
SansanやEightなど、他の名刺管理ツールからの移行もスムーズです。元ツールの名刺データをインポートし、myBridge上にアップデートするだけで完了します。
2. Wantedly People
画像引用:Wantedly People 公式
Wantedly Peopleは、ウォンテッドリー株式会社が運営する名刺管理アプリです。Wantedly Peopleには、次のような特徴があります。
- 撮影した名刺はすべてAIが自動処理する
- 同時に10枚の名刺を瞬時にデータ化できる
- アプリ上からメール送信、オンライン交換にもタイプ
Wantedly Peopleで撮影した名刺は、すべてAI(人工知能)が自動処理します。そのため処理速度が速く、同時に10枚もの名刺をデータ化できます。名刺情報は、データ暗号化や安全性の高いデータセンターに保管しているため安心です。
また、アプリから先方にメール定型文を送れたり、オンライン上でも名刺交換が可能です。LINEやFacebook、メールから名刺のリンクを共有できます。
名刺管理ツールの選び方
おすすめの名刺管理ツールをご紹介しましたが、「そもそも、何を基準にツールを選べば良いのかわからない」という方もいらっしゃるかと思います。ここでは、名刺管理ツールの選び方のポイントを3つお伝えします。
- クラウド型かオンプレミス型か
- 名刺の登録が簡単か
- セキュリティ面は安全か
1. クラウド型かオンプレミス型か
名刺管理ツールは、大きく「クラウド型」と「オンプレミス型」に2つに分かれます。クラウド型とは、ベンダーが保有するサーバー上にデータを保管するタイプです。GoogleドキュメントやiCloudなどが代表例でしょう。
一方のオンプレミス型は、自社のサーバーでデータを保管するタイプです。自社でシステムを開発・運用する必要があります。名刺管理ツールでは。管理のしやすさやコスト面などから「クラウド型」が普及しています。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
クラウド型 | ・基本的にメンテナンスが不要 ・導入コストが低い ・クラウドに一元管理できるため手間がかからない |
・自社でシステムを構築できない ・セキュリティ管理がベンダー側に委ねられる |
オンプレミス型 | ・自由にシステムをカスタマイズできる ・クラウド型と比べてセキュリティが強固 |
・導入コストが高い ・システム不具合も自社で対応する必要がある |
自社の目的や予算を踏まえて、クラウド型、オンプレミス型どちらにするべきか検討しましょう。
2. 簡単で正確に名刺登録ができるか
ツール選びでは、「簡単」かつ「正確」に名刺登録ができるかどうかも重要です。ツールの多くは、名刺をスキャナーやスマホのカメラで撮影し、データの取り込みを行います。ただし、データを自動で読み込むため、誤った名刺情報が登録されてしまう場合があります。その場合、自分でデータを目視して、再度確認しなければなりません。
名刺管理ツールの中には、「データ補正サービス」が付いている場合があります。これは、取り込んだ情報が正確かどうか、ベンダー側が確認するサービスです。「名刺を確認するのは手間」「時間がない」という場合は、データ補正サービスの付帯しているツールを選びましょう。
3. セキュリティ面は安全か
名刺管理ツールでは、個人情報を扱う以上、セキュリティリスクがつきまといます。不正アクセスによって顧客の名刺情報が持ち出されたり、従業員がスマートフォンを紛失してしまうなど、情報漏洩リスクは避けられません。
そのため、セキュリティが強固なツールを選ぶ必要があります。たとえば、以下のようなセキュリティ機能があげられます。
- クラウドサーバー自体が強固に作られている
- ログイン失敗時にログイン不能になる「アカウントロック」機能
- 特定の人にしかアクセスできない「アクセス制限」機能
- OSに適したセキュリティ対策(従業員のプライベート端末を使う場合)
検討中のツールにどのようなセキュリティ機能が備わっているのか、しっかりと確認しておきましょう。
名刺管理ツールの導入事例
名刺管理ツールや選び方をお伝えしましたが、それだけではイメージを掴みにくいかと思います。本章では、当社 株式会社PHONE APPLIが提供する名刺管理機能付きのWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)」を導入し、効果があった企業の事例をいくつかご紹介します。
【事例1】味の素株式会社
味の素株式会社は、調味料や加工食品、冷凍食品などの製造・販売を行う食品事業会社です。以前より働き方改革を推進してきた同社。2017年にはテレワークの大幅なルール緩和、2018年に「PHONE APPLI PEOPLE」を導入しました。
【導入のポイントと効果】
- 電話帳として利用しながら「名刺管理」機能も使えることに魅力を感じた
- 名刺情報の共有がスムーズになり、テレワークの効率が上がった
- 位置情報機能やチャットとの連携などで、社内コミュニケーションが円滑になった
電話帳と名刺管理、両方の機能をひとつのツールで完結できることが導入の決め手になったそうです。オンライン上でスムーズに情報共有できるようになり、社内の生産性も向上したといいます。
【事例2】関電不動産開発株式会社
関電不動産開発株式会社は、分譲マンションや戸建住宅、ビル、ホテルなど多様な収益不動産の開発・取得・賃貸事業を行う会社です。同社では、コロナ禍によるテレワーク導入の流れを受け、社内の共通プラットフォームとして「PHONE APPLI PEOPLE」を導入したといいます。
- 全従業員に「iPhone」を支給し、社内のテレワーク推進を図った
- 管理性や操作性の高さから、ツールを短期間で導入・展開できた
- OCR機能によって名刺登録がスムーズに。社内コミュニケーションも円滑になった
全従業員にiPhoneを配布し、業務効率化を試みた同社。PHONE APPLI PEOPLE導入後は、「OCR(スキャン)機能で名刺登録がスムーズになった」「誰もが直感的に操作できてコミュニケーションも円滑になった」という声が多く上がったそうです。社内にもすぐに浸透したといいます。
上記以外にも成功事例はたくさんあります。他の事例も見てみたいという方は、こちらの記事をご参考ください。
【コラム】名刺管理における「個人情報」の取り扱いは?データベース化する場合は要注意
名刺は個人情報です。そのため、社内外にかかわらず、誰かの名刺を利用する際は「個人情報」に気をつける必要があります。名刺は「個人情報保護法」の対象になる場合と、ならない場合があるので、下記をよく確認しておきましょう。
【個人情報保護法の対象になる場合】
- 名刺をデータベース化した場合
- 名刺をファイリングした場合
【個人情報保護法の対象にならない場合】
- 自分の名刺を第三者に手渡した場合(名刺交換)
- 名刺や名刺入れを紛失した場合
- 集めた名刺をデータベースとみなされない状態で保管する
詳しい内容については下記の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。
【まとめ】名刺管理ツールの比較まとめ
本記事では、名刺管理ツールについて下記のポイントを中心にお伝えしました。
- 名刺管理ツールの活用には、業務効率化や名刺情報の共有、顧客へのアプローチが早くなるといったメリットがある
- 法人向けの名刺管理ツールには、有料?無料のものまで多彩。自社の目的や予算に合ったツールを選ぶことが大切
- ツールの選び方として、クラウドorオンプレミス、名刺登録の正確性、セキュリティ面などが挙げられる
インターネットが発達した今では、多くの名刺管理ツールが存在しています。有料?無料のものまで幅広く、ツールによって機能も異なります。もちろん料金形態も異なるので、自社の目的や予算に合わせて最適なツールを選びましょう。
無料トライアルを提供しているツールも多いので、一度お試しで利用して、ツールの使用感を体験してみてはいかがでしょうか。