PHONE APPLI NEWS Vol.10 なぜかやる気が出ない...?数字から見えてきた「五月病」の実態。
楽しいゴールデンウイークを過ごした後の話
皆さん、お久しぶりです!ゴールデンウィークは非日常を満喫できましたか?旅行に行った、繁忙期で仕事が忙しかった、ゆっくりと過ごした、などいつもとは違う生活リズムや環境で過ごした方は多いのではないでしょうか?ゴールデンウィークの楽しかった話に花を咲かせたいところですが、今日はゴールデンウィークや長期休暇の「後」の話についてお話ししたいと思います。
というのも、長期休暇を過ごした後、通常の生活習慣に戻すことが難しいと感じた経験はありませんか?
直近であれば、ゴールデンウイーク明けはいかがだったでしょうか?
ゴールデンウイークを過ぎた頃に注意が必要なのが「五月病」です。
新入社員や人事異動など環に境変化のあった方が、ゴールデンウィーク明けに「気分の落ち込み」や「意欲の低下」など心身に不調が現れ、仕事に影響が出るような状態を指します。また、医学的には心身に大きなストレスがかかり、脳がうまく動かなくなった状態とされていますが、ポジティブな変化であってもストレスになり得ることがあるので要注意です!
そろそろ5月も終わり、梅雨に突入する時期なのに・・・私は「五月病」継続中です。このまま本調子に戻らないのではないかと、不安さえ感じています。4月の部署異動で大きな環境の変化はありましたが、人間関係も良好で、仕事への意欲に満ち溢れていたのでネガティブなストレスは一切ありませんでした。でも・・・なんかおかしい・・・いつもと調子が違う・・・なんで?
ポジティブなストレスであっても、気が付かないうちに脳への負担をかけすぎていたのかもしれませんね。人によって症状は様々ですが、疲れやすい・気分が落ち込んで憂鬱になる・やる気が起きない・テキパキと仕事や家事がこなせない・食欲不振・何をしても楽しめなくなったりするのが特徴と言われています。皆さんはいかがですか?現在「五月病」かもしれないと感じている方。もしくは過去に経験したという方は多いのではないでしょうか?
数字から見えてきた「五月病」の実態
ヘルスケアテクノロジーズが行った「五月病に関する意識調査(対象は会社員や公務員として働く全国の男女1200人)」によると、「五月病になったことがある」と答えた人は55.6%(確かにある22.8%・あると思う32.8%)と、半数以上の人が五月病を経験・自覚していることが分かりました。
Q.心身が回復するのにどれくらいの時間を要したか
また、五月病になったことがあると自覚する人に対して「心身が回復するのにどれくらいの時間を要したか」と聞いたところ、1カ月以内に回復する人が多かったものの、2カ月より長い期間かかったという人は17・8%。回復が長引く人も多く、決して五月だけの症状というわけではないため、自分自身も周りもその症状に気付きにくく、「怠け者」「やる気のないひと」など勘違いされてしまうことも多いのだとか。最近では、新人研修期間が長い企業も多く、症状の現れる時期がズレるケースもあり、六月病と呼ばれることも。
Q.仕事を休んだ・退職したことがあるか
さらに、五月病になったことがあると自覚する人のうち、「五月病になったことが原因で仕事を休んだことがある」46.8%、「休職したことがある」31.4%、「退職したことがある」28.6%となり、約3割が五月病が原因で休職や退職した経験があることが明らかになっています。年代別でみると、20代は「五月病が原因で休職や退職した経験がある」が39.5%とほかの世代よりも10%ほど高く五月病の影響をより受けやすい傾向があるという結果に。
Q.五月病への対策を実施しているか
五月病は季節性の不調として一般的に知られていますが、症状が長期間続いたり、退職に至るケースも少なくないことがわかっています。しかしながら、対策が必要であるにも関わらず「所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施しているか」という質問に対して、「実施している」は22.1%に留まる結果に。一方、「会社で五月病対策を実施するべきだと思うか」という質問には、64.8%が「実施するべきだ」と回答。企業は五月病に対する理解を深め、危機感を再認識しながら、更なる対策を進めていく必要があると言えるでしょう。
Q.五月病でつらかったことはなにか
従業員の突然の離職やパフォーマンス低下につながる五月病。では、一体どうやって解決すればいいのでしょうか。ここで問題なのは、治療方法や対処方法がわからないということです。実際に五月病でつらかったこと第一位「治し方が分からない」43.5%、第二位「相談できる人がいない」35.4%、第三位「仕事で迷惑をかける」32.2%となっており、ひとりひとり状況や理由は様々で、症状も異なるため対応が難しいのが現状です。だからこそ、日頃から従業員とコミュニケーションを取り、小さな変化に素早く気が付くことが大切になってきます。何事も大事になる前に予防したり、早期発見・対応をすることが大事ってことですね。
PHONE APPLI が取り組んでいること
PHONE APPLIは、2018年から「従業員が健康でいきいきと働いている」状態を目指し、「ウェルビーイング経営」を推進してきました。私たちは、従業員が健康であるために様々な取り組みをした結果、5年連続「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」の認定をいただいております。今日は、その取り組みの一部をご紹介します。
組織の幸福度を測定する「Well-being Company Score」
幸福度が高い社員は創造性が3倍高く、仕事の効率も高いこと、また、欠勤率や離職率が低く上司から高い評価を受ける傾向があることがわかっています。PHONE APPLIでは社員の幸福度と働きがいを高めることでイノベーションを生み出し、企業の生産性を高めるという考えのもと、組織の幸福度を測定できるシンプルなアセスメントサービスWell-being Company Score(WCS)を月に一度行っています。継続的に測定することで、従業員ひとりひとりの変化にもいち早く気付くことができ、早期発見・早期対応に繋がる取組みとなっています。また、回答結果をもとに身体的・精神的・社会的それぞれの健康を満たすための施策の検討、実施にも役立つアセスメントサービスです。
※「Well-being Company Score」について
毎週30分マネージャーとメンバーの1on1実施
自社開発した「リモート1on1」ツールを用いて、マネージャーとメンバーは毎週30分、1on1ミーティングを実施しています。メンバーは開始直前に、ツール上で現在の体調・仕事量・モチベーションを回答し、今回話したい話題のカテゴリーを選択します。これらの機能により、マネージャーはメンバーの状態を把握したり、事前に話したい内容を知ることができるので、より1on1を有効活用することができます。またリアルタイムでマネージャーとメンバーの発話量もグラフ表示されるため、マネージャーはより傾聴を意識して1on1を行うことが可能です。
従業員間で感謝や称賛を"贈りあう"「PHONE APPLI THANKS」の活用
「PHONE APPLI THANKS」で感謝を贈りあい、従業員間の「ありがとう」を可視化しています。カードの内容は全社に公開されているため、リモートワーク下でもマネージャーがメンバーの活躍を知ることや、これまで接点のない従業員の情報を事前に知ることが可能になります。「PHONE APPLI THANKS」によって、コミュニケーション活性化やモチベーションの向上、職場における一体感の増進や心理的安全性の向上に努めています。
※「PHONE APPLI THANKS」について詳しくはこちら
最後にひとこと
今回は五月病に関する数字を見ながら色々と語らせていただきましたが、心身の不調をきたしやすい時期や要因は人それぞれです。公私ともに大きな変化があった後や、長期休暇後にも起こり得ることです。熱が出た時に上司に相談して休みをもらうのと同じように、周りに相談したり、病院を受診したり、時には思い切って休むことも大切です。私は、上司との1on1で「全然本調子じゃないんですよね~~~どないしましょう。(笑)」と、まずはフランクに相談してみることで少し楽になりました!これから梅雨に入り、寒暖差や頭痛などに悩まれる方も多いと思いますが、一緒に憂うつな季節を乗り切りましょう!皆さまも、無理せずにお過ごしくださいね。(6月にも祝日あって欲しいな~~~笑!)
<参考>
ヘルスケアテクノロジーズ「五月病に関する意識調査」
https://healthcare-tech.co.jp/news/20230327.html