社員の幸せを表す三角形とは?PHONE APPLI「ウェルビーイング経営!」を徹底解剖!

ウェルビーイング
2023.06.21

社員の幸せを表す三角形とは?PHONE APPLI「ウェルビーイング経営!」を徹底解剖!

こんにちは!PHONE APPLIです。
このPA Blog では、PHONE APPLI が2022年3月に出版した「ウェルビーイング経営!」より、一部抜粋して紹介いたします。というわけで第5弾です!

既に書籍「ウェルビーイング経営!」をご覧になった方も、そうでない方も、この記事で初めてPA Blogをご覧になった方も、ウェルビーイングをより身近に感じていただけたらと思います。

前回はウェルビーイング経営における3つのステップについてお伝えしていきました。

今回は3つのステップの中でご紹介したウェルビーイング・カンパニー・スコア(Well-being Company Score:以下、WCS)から気付いた「三角形の4つの要素」について紹介していきます。

社員の幸せを表す三角形

社員の幸せを表す三角形

この画像をご覧ください。これは、私たちが「ウェルビーイング経営の三角形」と呼んでいるもので、幸福度を高めるには何が必要かを図で示したものです。

当社で初めてWCS(Well-being Company Score)サーベイを実施した結果を見たとき、これまでやってきた社員満足度や不満のサーベイと比べて抽象度が高く、「これを見ても、会社として何に取り組めばいいのかさっぱりわからない」と悩みました。そこで、「人の心の中の幸せは直接手を触れることはできなくても、それに影響を及ぼしうる要素はあるはず」と要素分解をしていき、またこれまでの社員からの数多くのフィードバックを振り返ってバージョンアップを重ねて作成したものです。

三角形の中に「環境」「仕事」「未来」「対人関係」という文字が収まっていますね。これらは、PHONE APPLIが意識している、ウェルビーイング経営において組織が押さえてほしい4つのポイントです。

「環境」「仕事」「未来」は、アメリカの臨床心理学者であるハーズバーグ氏のモチベーション理論を参考にしており、下から順に衛生要因→動機づけ要因の順に並ぶイメージになります。一方、「対人関係」は、すべてに関わり、影響を及ぼしうる要素と考え、全体にかかるイメージとしました。

「環境」は仕事の土台

ウェルビーイング経営3つのステップ

まず、仕事をする上で、環境というのはウェルビーイングの土台となる大切な要素です。環境とは、働く上での環境や条件に関する領域です。たとえば、働く場であるオフィスやITツールといったもの以外にも、給料や勤務時間、福利厚生も、この「環境」(衛生要因)の要素に含まれます。コロナ禍の影響によりテレワークで働く方が多数という状況では、テレワークの環境が大きくクローズアップされました。

テレワークが普通の働き方として定着しつつある中で、オフィスを今後どうするか、と考えている経営者の方も多いと思います。前述の通り、環境は衛生要因の性格が強く、ここが下がると、社員の不満につながります。一方で、環境を良くしたからといって、モチベーションの向上には直接つながるわけではありません。

いわゆるマズローの欲求段階説(人間の欲求は「生理的欲求」「安全・安定欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階のピラミッド状に構成されているとする心理学の理論)における、「生理的欲求」「安全・安定欲求」に相当すると考えています。ある意味どれだけやってもきりがない領域でもあるため、社員の期待値を知ることが重要になります。

環境の下に「安心・安全に働けているか?」との文章が添えられていますが、安心して働けなければその上の「仕事」も「未来」も実現できなくなってしまうということです。つまり、環境が土台となり、その上で良い仕事ができ、未来につながる、という関係が、三角形の中に表されています。

「仕事」はモチベーション要因

ウェルビーイング経営3つのステップ

次に、働く上での幸せにおいて、「仕事のやりがい」は欠かすことのできない要素です。「仕事」と一言でいっても、仕事の内容、仕事の目標、仕事の進捗等々、種類や表現は多岐にわたります。環境が衛生要因、と先ほど述べましたが、仕事は、動機づけ(モチベーション)要因といえます。

マズローの欲求段階説における「自己実現欲求」や「承認欲求」の一部にあたります。仕事のモチベーションに関する考察は、マネジメントに関するものも含めて、多くの研究や実践がなされているので、それぞれ参考にしていただければと考えていますが、特に仕事の内容、性質という点に着目すると、心理学者J・リチャード・ハックマン氏と経営学者グレッグ・R・オルダム氏は、「仕事の特性」が人の「やる気」に関連すると考え、その研究内容を「職務特性モデル」として理論化しました。

「未来」をイメージする

ウェルビーイング経営3つのステップ

「未来」「将来」は、誰にとっても確実にわかるものではなく、そのため多くの人にとって不安をもたらす原因になり得ます。自分の将来のキャリア、現在の仕事の結果や成り行きなど、働く上で気になる(人によっては心配になる)ことはたくさんあると思います。今現在の状況がどうであっても、将来を明るく感じることも、暗く感じることもできますし、人によってもその傾向は異なります(いわゆる「楽観的」な性格は、明るい未来を感じやすい、という点でウェルビーイングに大きくプラスに働くと考えられます。

これは、前野先生の幸せの4因子にもある「なんとかなる」という因子に関係するところだと思います)。たとえば、今仕事が忙しい状況の人でも、「忙しい=自分が必要とされている=これからも仕事にあぶれることはない」という将来についてポジティブに捉える人もいる一方で、「このままずっと忙しく余裕のない状態が続くのか」という、ネガティブに捉える人もいることでしょう。

特に、今現在の状況をネガティブに感じている人についてはケアが必要です。仕事においてはさまざまな波があることはどの会社においてもあり得ることだと思います。特にベンチャー企業として活動してきたPHONE APPLIはそれが普通だと思ってやってきました。ただ、その中で、忙しい時期やふんばりどころ、我慢のしどころなど、いい方はいろいろありますが、何かストレスがかかっている時期において、たとえるならば今自分が走っている薄暗いトンネルがいつまで続くのか、いつトンネルの出口が見えて、その先はどんな光景なのかを想像することが大事だと思います。実際に自動車で長いトンネルを走っていて先が見えなくても、「あと○km」などの標識を見ると、ホッとする気持ちになったり余裕ができたりしますよね。

企業のリーダーは、「ビジョン」を語りましょうとステップ1の部分でお話ししましたが、まさにビジョンこそ自分たちが「仕事」を通じて実現したい「未来」のイメージであり、それが働く社員にどれだけ具体的に理解してもらえるか、そして明るさを感じ、賛同してもらえるかが重要になってきます。

また、社員が未来をポジティブに捉えるか否かは、人によって千差万別です。先ほどの「忙しい」の発想におけるバリエーションでも触れた通り、未来に対する感じ方や感覚は、いわゆる時間軸の違い(週や月、四半期といった短期的なものから、年単位の中長期的なものまで)や、対象の違い(自分についてのことなのか、自分以外の誰かについてなのか、場合によっては社会全体に及ぶこともある)など、多種多様です。

よって、特に部下を持つマネージャーや人事担当者は、社員(部下)の未来についての考え方、感じ方について、対話を重ねて理解を深めることをおすすめします。自分が「この未来イメージはみんないいと思ってくれるに違いない」と思っていても、「そこまでではないなぁ」といった程度の認識の違いや、そもそも「一体何をそんなに嬉しそうにいっているのかちっともわからない」という反応を示されるかもしれないからです。そういう意味では、経営者や組織リーダーのビジョンは、その実現によってもたらされる物事やそこにいたるまでの道筋などを、ストーリーで共有することも1つの方法だと思います。いずれにせよ、変えられない過去と違い未来は何とでもなるし、気の持ちようという要常に明るい未来イメージを共有していくことが重要と考えています。

「対人関係」は信頼が大切

ウェルビーイング経営3つのステップ

「環境」「仕事」「未来」は、ある意味、社員それぞれが自分事として自身で感じ考えることである一方、それと区別する形での「対人関係」もあります。対人関係、「信頼し合える人と仕事をしているか?」は、仕事自体にも環境にも影響することは、読者の皆さんにもご理解いただけるのではないかと思います。

マズローの欲求段階説における「社会的欲求」に似ているかもしれませんが、企業や組織で仕事をする上で、他者との関係はあらゆるシーンで発生し、一緒に仕事をする人(上司・同僚のことが多いが、お客様もそれに含まれる)との関係性は、未来、仕事、環境すべてに関わると考え、三角形全体に寄りかかるような形で示されています。

なぜならば、「環境」においては、たとえば何か悩みがあったとしても、それを率直に話したり意見を聞いたりするためには、一定の信頼関係の上でのコミュニケーションが必要ですし、それができずに放置された状況が続くと、メンタルの不調に陥り、ひいては身体の健康を損なうことになりかねません。

「仕事」における目標の設定や進捗の確認においては、上司との信頼関係がある程度構築されていないと、やりがいを向上させることは難しいと思いますし、何よりプロジェクトやチームでの作業を円滑に進める上では、お互いの信頼関係が重要であるのはいうまでもないですよね。

また、「未来」においても、本人とのキャリアについての対話などを通じて具体的なアクションにつなげるなど、信頼関係の上で成り立つコミュニケーションが、明るい未来認識において大きな役割を果たします。

この人間関係は、前述の通り、社内にとどまらず、たとえば顧客との関係も視野に入れたほうがよいと思います。営業職や顧客サポート、最近ではカスタマーサクセスという職種に携わる人々も増えてきていますが、各人が向き合う顧客との信頼関係は、仕事および仕事の将来の成否に関わる重要なポイントです。お客様から信頼されるのが大事なのはわかるけど、お客様を信頼するってどういうこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何も顧客が自分のために何かをしてくれるというような期待を持つ、という話ではなく、「お客様は、自分の提供する価値に期待してくださっている」「お客様との間に価値と対価の関係を築けている」と自分が信じられる状態である、ということです。信頼関係は基本的に相互の関係なので、相手を信頼するためにまずは自分が信頼されるためのアクションをとる、という点において仕事の部分にも通じます。

具体的なウェルビーイング経営の施策のうち、コミュニケーションの促進に関するものは、この「対人関係」要素に関わるものとなります。業務連絡のような必要不可欠なものだけではなく、業務に関わらない雑談なども、それを通じた自己開示の促進により、信頼関係の構築に必要な相互理解が進むという効果が大きいためです(施策の詳細は次章にてご紹介いたします)。

「心理的安全性」も、さまざまなところで取り上げられることの多いテーマですが、対人関係のリスクを乗り越えて、衝突を恐れずにお互い率直に意見を言い合う、という雰囲気・関係性を作っていくためには、直接的に「心理的安全性を高める!」といった施策でなくても、この対人関係に関わるさまざまな取り組みを行うことで、いい影響・効果を及ぼしてくれるはずです。

三角形の形は人それぞれ

ウェルビーイング経営3つのステップ

ウェルビーイング経営の三角形にある「環境」「仕事」「未来」「対人関係」それぞれは、社員のウェルビーイング、働く上での幸福の感じ方にどれくらい影響を与えるかが、人によって異なります。よって、この三角形は必ずしもきれいな形に、大きくなっていればいいというわけでもありません。

人それぞれで違って良いものだと考えます。「とにかく自分の仕事が充実していればいい」という人もいれば、「どんな人と一緒に仕事をするか、対人関係が一番!」という人もいることでしょう。若い世代では「今は忙しくて大変でも、高いスキルが身について、将来たくさん稼げるようになるほうがいい!(=未来)」と考える人も多いかもしれませんし、一方で「とにかく待遇面!(=環境)」という人もいると思います。三角形の形は、個人の性格にもよりますし、ライフステージによっても変わっていくものです。自分たちの組織が、「何か特徴的な傾向があるのではないか?」と興味がある場合は、「環境」「仕事」「未来」「対人関係」が自分にとってどれくらい影響しそうかイメージしてみてください。

たとえば、自分が仕事をする上での幸せに影響を与える度合いを、この4つで合計100%になるよう数字で表現するのもよいでしょう。特に組織が成長し、人が増えていくと、基本的にばらつきも大きくなり、全体で見るとまんべんなく影響を与える結果となる可能性が高くなりますが、どの部分が大きいから良い、悪いではなく、それぞれへの関心の大きさが人によって異なる、ということを知るのが重要になってきます。特に施策を行う際は経営者や担当者の意見が反映されやすいので、社員のニーズを知り、バランスの良い施策を進める上でもこの三角形に基づいて進めると良いと思います。

今自分たちが実施している、福利厚生やモチベーション向上、コミュニケーション、健康経営に関わるさまざまな施策が、この4つの要素のどれに関わっているかを確認していくことで、今後の施策実施における戦略が立てやすくなります。つまり、これまで手薄だったところに対して手を打つことを考えればよく、逆に施策が手厚くなりすぎている部分は減らして別の要素の施策にそのリソースを割り当てることを検討しても良いのではないでしょうか。

ウェルビーイング経営の施策というのは、基本的に「いいこと」であり、やれるならやりたいと思うことが多いと、皆さんも感じていらっしゃるでしょう。しかし、問題は、リソースに限りがあることです。施策を行うためには、ヒト・モノ・カネのリソースが必要となるため、何もかもできるわけでありません。何をやるか、施策に優先度をつけ、今、自分たちがやっている施策の位置づけの再整理をする意味でもこの三角形は活用できると考えています。

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