PHONE APPLI NEWS Vol.9 危機に直面したとき、再び戻ってくる場所とは?

Z世代新卒の日常
2023.03.29

時短×テレワークでマネージャーに挑戦!

雑談から見えてきた、オフィスの役割。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行をきっかけに、私たちの暮らしや働き方は大きく変化してきました。従業員の安心安全のために多くの企業が急ピッチでテレワークに切り替え、その後はウィズコロナ、アフターコロナといった言葉が注目を集めていますよね。感染状況が落ち着き始め行動規制なども緩和しつつある現在、世界ではウィズコロナ、アフターコロナへの対応としてハイブリッドワークを導入する動きが広がっています。

しかしながら、変化を起こし適応するには莫大なエネルギーが必要で、そう簡単にはできない難しいことですよね。実際ハイブリッドワークに切り替えるにあたり、リモートワークを継続したい社員と推進していきたい企業側の間には意向の隔たりがあり、どうすればいいでしょうか?というご相談をよく伺います。「これまでずっとリモートで仕事できてたんだからオフィスは不要かも。」「使わないなら縮小してもいいと思う。」という声もありますが、ここで改めて「オフィスの役割」にも目を向ける必要があるのではないでしょうか。

集まって、団結して、より生産的になる。

先日、私は同期の小堀くんと雑談をしました。K-POPアイドルの話から仕事の話まで、様々な話題で盛り上がりました。途中、オフィスの役割について意見を交わす場面があり、その内容が面白いと思ったので、皆さんにもこのブログを通して共有させていただきます!


松井
同期:小堀


オフィスって教会みたいだよね


朱本


どうゆこと?宗教集団ってこと?

松井
同期:小堀


つながり続ける、結束し続ける場所だと思うんだ。

ここからは、「オフィスは教会と同じだ」と定義した、小堀くんと私の雑談を要約してお話します。


教会は厳かで、信者が祈るための場所というイメージがありますよね。さて、私たちふたりは、ここで疑問に思いました。
「祈ることは場所を問わないはずなのに、なぜ教会に集まるの?」
「祈るという行為以外に意味があるのかも?」



そもそも教会とは、ギリシャ語で人々の集いを意味するエクレシアという言葉が語源であり、教会=キリスト教徒の集まりのことを指しています。つまり、同じ考えや価値観を持った人が集まることに意味があると言えるでしょう。その結果として一体感や帰属意識が生まれ、組織が危機を乗り越えるエネルギーとなるのではないかと考えます。

このご時世、リモートワークが普及しどこからでも仕事をすることは可能です。そのような状況で、ハイブリットワークに移行することへ反発や疑問を持っている方も少なくないでしょう。実際、リモートワークに慣れてきたころだし、仕事はできてしまいますもんね。しかし、象徴の場としてオフィスは残ると言えるのではないでしょうか。いつの時代も危機に直面したときだからこそ、再び戻ってくる場所が必要なのです。

週に一度は集まるクリスチャン

私はクリスチャンではないですが、中高6年間カトリックの女子校で育ちました。もちろん学校の敷地には教会や修道院があり、そこにはシスター達が住んでいました。毎日祈ったり、讃美歌を歌ったり、生徒会役員なのにシスターに怒られたり、貴重な青春時代は神に捧げました(笑)。当時の記憶を元にカトリックとオフィスを比較しながらお話しさせていただきますね。

クリスチャンの多くはイエスが復活されたとされる日曜日に教会へ集まります。普段は各自でお祈りをしていますが、最低でも週に一度のペースで集まり、聖書から学ぶことで、各々の生活の中でも信仰を反映できる一助になっていると思います。また、お堅いイメージがあるかもしれませんが、ミサが終わると意外と自由に楽しく会話してコミュニケーションを取っています。

ここから、オフィスに於いても社員同士が集い、学び合いながら仕事に反映していくことは非常に有用だと言えるでしょう。そのためには、交流やイベントの主催など、社員がオフィスに戻ってくる工夫が必要となってくると思います。PHONE APPLIでは、出社した人にアイスやお菓子などが配られるプレミアムフライデーという日があったり、会社の負担で同じ部署の人達と好きなお店で食事をしながら仲を深めることこできるFunFundという日があったりします。その他にも、部署の垣根を越えて集うことができる場もあるため、偶発的な人と人とのコミュニケーションを起こし、業務における新たなコラボレーションが生まれる工夫がされています。

ストーリーを大事にするクリスチャン

また、クリスマスにはタブローという年に一度の重大イベントがあります。タブローとはフランス語で活人画や静劇を意味します。 つまり「クリスマス・タブロー」は、イエス・キリストが誕生するストーリーを鑑賞するイベントです。

余談ですが、私は高校1年生の時にタブローの演出を担当しました。なんと本番直前にトラブルが発生!マリア様に受胎告知するという感動的な場面を演じる大天使ガブリエル、その衣装が無くなったのです。とりあえず白い布を体に巻き、真っ白で垂れ下がった袖はトイレットペーパーで表現して乗り切ったという、ヒヤヒヤした記憶があります・・・(笑)。本来はとっても素敵なイベントであるクリスマス・タブロー。まだ先の話ですが、今年のクリスマスはお近くの教会でイエス・キリスト誕生のストーリーを見てみてはいかがでしょうか。


皆さんの会社にも入社式や株主総会、スポーツイベントなど様々なイベントがあると思います。もちろん目的が何かによって内容は大きく異なりますが、せっかく全社員が参加する貴重な機会です。ぜひ、主催する方がこの記事を読んでくださっていれば自社ストーリーを意識してイベントを開催してみてください。PHONE APPLIでも半期に一度、全員参加のイベントがあります。代表取締役の石原さんをはじめとして会社という船の舵を切る方達が、これから会社がどこを目指して進んでいくのかを示してくれるイベントです。私たちPHONE APPLIの過去の変遷から未来まで、その ストーリーを明確に伝えることで、社員一人ひとりが目標認識から業務レベルまで意識合わせがしっかりとできるイベントになっています。

オフィスを帰属意識と強みのある場所に再定義するには?

今回は「オフィスは教会と同じ」と定義し、比較してみましたがいかがでしたでしょうか?集まって、団結して、より生産的になるにはつながり続ける、結束し続けることが大切です。冒頭でも述べた通り、変化するのは難しいことですが、まずは出社の効率について考え直すスモールステップから始めてみましょう。それができたら次は、同じ船に乗り未来を目指す仲間と目的を再認識するメリットを考えてみるなど、大事なことなので焦らず少しずつで大丈夫です。この機会にぜひ、皆さんのオフィスを帰属意識と強みのある象徴的な場所として再定義してみてはいかがでしょうか。