共通点の魔力・・・あれ、あの人同じ○○!?

ウェルビーイング
2023.03.27

共通点の魔力・・・あれ、あの人おんなじ○○!

いきなりですが、私は関西出身で現在は東京に住んでいます。最寄りの駅は荻窪(杉並区)です。
また、食べること、飲むこと(特に日本酒!)が大好きで、料理も結構やります(主に料理動画の再現)。
あと、半年前から近所に小さい畑(菜園)を借りて、野菜作りにチャレンジしています。
これまで、ナスやトマト、ピーマン、大根、ブロッコリーなんかを収穫しました。

いきなり自己紹介をはじめてしまいましたが、私のことをよく知らなかったり、話したことがない人にとって、こういうデータで共通点を知ることは、「得体のしれない岩田さん」から、「関西出身の岩田さん」「日本酒好きの岩田さん」など、身近なラベルが張られたキャラクターになり、ちょっと身近な感じになったかもしれません。

また、「自分も関西出身だ(関西人だ)」「自分も日本酒が好き」など、ご自身の中にも共通点を見出してくださった方もいらっしゃるのではないでしょうか? さらに、数はそこまで多くはないでしょうが、「自分も畑をやっている!」って方は、より強く意識してくださったに違いありません。 それは、そうさせる人間の心理があります。

それは「類似性の法則(ホモフィリー)」です。

ホモフィリーとは、「同じような属性や価値観を持つ人とつながろうとする傾向」のことで、多くのSNSは、この原理をベースにしていると言われています。


日本語でも、「類は友を呼ぶ」という言葉が昔からありますよね。 この、「共通点を持つ人に、つながり、親近感を感じる」という力は非常に強力で、自分の名前の一部が同じ、というだけで、親しみを感じる「ネームレター効果」というものがあるぐらいです。

確かに、私、岩田は指名に「岩」がつく方には親近感が爆上がりです。
「〇〇あるある」というように、○○に人との共通点を当てて、そこから派生するキーワードや、経験を、連想していくような会話をされて方も多いのではないでしょうか?
この「あるある」トークは、さらにつながりを深くしていく効果があるといえますね。

この「共通点」には、いくつかのジャンルがあります。

(1)属性 年齢

国籍や学校、居住地のような、本人の属性など。自分が選べないもの(年齢など)と、自分で選べるもの(居住地や学校など)もあります。

(2)趣味や価値観

「○○が好き」「趣味が合う」など、好みや考え方

(3)経験・体験

「同じ場所に行ったことがある」「同じものと食べたことがある」など、共通の経験を持っている人とも、つながりを深めることができます。同世代の人と、以前同じヒット曲をカラオケで歌ったことがある、、などもこの一つです。(どんな曲を思い浮かべますか?)

この「共通の体験」には、例えば「同じオフィスで仕事をしている」ということも、含まれるんですね。
本社など、規模大きい職場だと、あまり意識しないかもしれませんが、小さな拠点などであれば、以前そこで仕事してた、なんて先輩がいたら、懐かしいなぁ~などと、話が弾むこと間違いナシ。

コロナ禍で、リモートワークが定着した現在、オフィスで同じ空気で働いていた時間は、実は大切な共通の経験だったと思いませんか?
オフィスでは、仕事をするだけでなく、共通の知り合いを介して関係を気付いたり、近くにいる人の表情から、喜んでる、頑張ってる、悩んでるなど、様々な様子を察して会話したり、実に多くの情報にあふれています。
また、休憩室や、自動販売機の前で、偶然同僚と会って、「最近どう?」「ちょうどよかった、実はいま・・・」みたいな会話が起こったりすることも、「オフィスあるある(笑)」ですよね?

このようにオフィスには、リモートワークや在宅ワークではとても得ることのできない、共通の体験、共通の時間があり、それによる親近感、ひいては信頼関係の醸成に知らず知らずのうちに役立っていた、そう思うと、オフィスに行く、オフィスで働く、ということにも、新たな意義を感じるのではないでしょうか。

とはいえ、リモートワークが日常の一つになった現在、同僚・仲間との親近感、信頼関係の醸成に苦労している、という声をよく聞きます。孤独感や、疎外感、コミュニケーション不足に悩んでいると、知らず知らず、メンタルにもよくない影響が出ているかもしれません。

そうならない為にも、一緒に仕事をする人たちと、共通点を見つけられるアクションをとってみてもいいのでは?
人を知るには、まず自分から!ということで、自分が好きな映画や食べ物、飲み物のような、「誰に知られてもなんてことない」ネタを、どこかに書いておく。誰かがそれを見ることで、何人かに一人は「〇〇さん、これ好きなの?」というような会話・雑談が生まれ、そこから、お互いの興味・理解が深まっていきます。

PHONE APPLI PEOPLEは、「人と連絡をとる、人を探す」為に使われますが、見つけた人のデータが、電話番号のような連絡先だけではなく、その人の趣味や、好きなものが書かれていたら
・・・業務の話の前後に、少し雑談したり、その人とのコミュニケーションに不安がなくなったり、少し豊かになったりする。人と人のつながりは、そういうところから、広がっていくかもしれません。