PHONE APPLI NEWS Vol.5 敬遠しがちな、私とあなたの大事な話。

Z世代新卒の日常
2023.02.02

時短×テレワークでマネージャーに挑戦!

月に一度、私が悪魔になる話

悪魔というインパクト大な言葉を用いましたが、決して私が邪悪な心を持った人間という話ではございません(笑)!
具体的には、私は月に一度、凄まじい暴飲暴食をしてしまう日があるという話です。悪魔のような胃袋の影響で、肌荒れや体重の増加など悩ましいことだらけで困っています・・・(泣)



ここまでの話でなんとなくお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は、「月経随伴症状の現状」や「PHONE APPLIの生理休暇への取り組み」についてお話ししていきたいと思います。私の場合、月経前の食欲が半端ないという傾向が現れますが、ここで少し、言葉の定義と主な症状について整理したいと思います。



月経前随伴症状とは難しそうな響きの言葉ですが、月経前や月経中に現れる不快な症状の総称です。ちなみに、月経前に現れるものは月経前症候群(PMS)、月経中に現れるものは月経困難症と呼ばれており、出現する不快な症状もちょっと違うんですよね。その症状の度合いや頻度、期間は人それぞれですが、一般的に以下のような症状が現れます。

月経前症候群(PMS)の症状
身体症状:頭痛、腰痛、下腹部痛、浮腫、体重増加など
精神症状:イライラ、抑うつ、不安、無気力、判断力の低下、易疲労感など
自律神経失調症状:食欲不振、過食、めまい、動悸、悪心など

月経中の症状
生理痛、吐き気・嘔吐、頭痛、疲労感、食欲低下、下痢、イライラ、抑うつなど

「働く女性と月経」の関係

女性特有の「月経」という現象は、仕事や大事なイベントに関係なく毎月やってきます。

「月経って言われても正直わかんないんだよな~~。」
「ツラそうなのはわかるけど仕事に支障ってあるの?」
「デリケートな話だから首を突っ込みづらい。」

そうですよね。宇宙飛行士でなければ外から見た地球の迫力が分からないのと同じで、経験したことがなければ想像つきませんよね。正直なところ、男女間でも理解度は違いますが女性同士でも捉え方が違います。男性の皆さんや月経に悩んでいない女性の皆さん、なかなかイメージし難いかもしれませんが、いちばん想像しやすい症状に「月経痛」があるのではないでしょうか?



Q.では実際に、月経痛を訴える女性はどのくらい居るでしょうか?



内閣府の調査によると、20?30代の7~8割が月経に関する何らかの不調を感じており、その中でも20代の64.2%、30代の51.8%が月経痛を抱えています。さらに、鎮痛剤を服用するほど強い月経痛を訴えたのは、主婦が22%であったのに対し、就労女性は37%であり、働く女性ほど強い月経痛があることが示されています。(参考文献1)

成長戦略には、生理休暇で健康経営を!

生理休暇とは、生理による症状がつらくて働けない女性のために設けられている休暇のことです。また、正社員に限らず、契約社員やパートタイム、アルバイトなど、雇用形態を問わず利用することが可能な労働基準法で規定されている心強い制度です。しかしながら、厚生労働省の調査によると請求した人の割合は、2017年が0.9%、2020年が0.9%と変化が見られず、未だ取得率は低い状態です。(参考文献2)



突然ですが、ここで質問です! 月経随伴症状に伴う労働力の低下が及ぼす経済的損失はいくらでしょうか?



なんと、その額6,828億円!!驚きですよね。多くの就労女性が仕事は休まないが能率が悪いと回答しており(参考文献3)、月経随伴症状に伴う労働力の低下は、年間6,828億円の経済的損失とも言われています(参考文献4)。以上のことから、女性が職場で生理休暇の取得を主張しづらい環境にあることに加え、心身の不調の中で勤務をすることは、結果として企業の利益や生産性に繋がっていないとも言えるでしょう。したがって、女性が心身共に健康な状態で働くことのできる環境づくりに取り組むことで、女性自身は勿論のこと、企業の成長にもつながります!

PHONE APPLIの取り組む「YOU休」とは?

では、実際にPHONE APPLIで行っている生理休暇への取り組みについて紹介します! PHONE APPLIでは2021年7月から、生理休暇を有給化&適用範囲を広げた「YOU休」という制度を導入しています。その適応範囲は、不妊治療や更年期障害の治療時など幅広くなっており、また、女性だけでなく男性の不妊治療通院時も利用出来るようになっています。

適応範囲
・月経痛(生理痛)、月経前症候群(PMS)、月経困難症
・不妊治療
・更年期障害の治療
・男性が不妊治療で通院する場合も利用可能

実際にYOU休を利用している女性社員は15%~20%で、厚生労働省の調査による全国平均を0.9%を大幅に上回っています。

働く社員たちの声
「しっかり休める環境があるので、効率よく仕事に取り組めています。」
「毎月繰り返しているため毎回有給を消化だとやってられない・・・YOU休制度は本当にありがたいです。」
「生理以外にも、適応範囲があるので性別年齢問わず喜ばれている制度だと思う。」

まとめ

悪魔になりたくなくても、なってしまうもどかしさ。いつも通り接したいはずなのにイライラや怒りが強くなることで他者を無意識に攻撃したり。周囲に理解してもらえないつらさから、更に落ち込んだり一人で抱え込んでしまうこともあるかもしれません。

人生において、パートナーや子供、近しい友人の体調を配慮することはウェルビーイングへの第一歩です。ぜひ一度、男女共同参画社会の実現に向けた心身共に働きやすい環境を健康経営を成長戦略の一つとして掲げ、改めて考えてみてはいかがでしょうか。



<参考文献>
1)内閣府男女共同参画局の男女の健康意識に関する調査報告書
2)令和2年度雇用均等基本調査の結果概要
3)独立行政法人労働者健康福祉機構:女性の疾患内容と就労の有無並びに労働内容との関連についての研究
4)バイエル薬品 働く女性の健康増進白書2018