【厳選】最新クラウドPBX10製品を徹底比較!従来のPBXとの比較や失敗しない選び方も解説

PHONE APPLI PEOPLE
2021.12.01

【厳選】最新クラウドPBX10製品を徹底比較!従来のPBXとの比較や失敗しない選び方も解説

「従来のPBXを利用しているが、手間やコストがかかるのでクラウドに移行したい」
「クラウドPBXを導入したいが、どのサービスを使えば良いのか比較して見たい」
「クラウドPBXサービスを選ぶコツがあれば知りたい」

PBX(電話交換機)をその名の通りクラウド上に移行することを指す「クラウドPBX」。導入を検討しているものの、具体的に何のサービスにするべきかお悩みの経営者・担当者の方もおられるのではないでしょうか。そこで本記事では、クラウドPBXについて、以下のポイントを中心にお伝えします。

ぜひ本記事の内容を、自社のクラウドPBX導入にお役立てください。

【本題】クラウドPBX10製品の紹介

早速本題である、クラウドPBXの製品をご紹介します。数ある中から、10のクラウドPBXサービスをピックアップしました。ぜひ自社のクラウドPBX導入にお役立てください。

1. Arcstar Smart PBX(NTTコミュニケーションズ株式会社)

Arcstar Smart PBX 公式

引用:Arcstar Smart PBX 公式

「Arcstar Smart PBX」は、NTTコミュニケーションズが提供するクラウドPBXです。内線電話はもちろん顧客や取引先との外線電話にも強く、「NTT」という通信業者ならではの実績をもちます。

当社が提供するWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)」とも連携しており、電話やグループウェアをはじめファイル共有、ビデオ会議などさまざまなアプリを瞬時に呼び出すことができます。

【特徴】

  • 「NTT」という通信業者ならではの導入実績
  • 1チャネル580円(税抜)から利用可能
  • PHONE APPLI PEOPLEとの連携もスムーズ

2. Cisco Webex Calling with KDDI

Cisco Webex Calling with KDDI 公式

引用:Cisco Webex Calling with KDDI 公式

「Cisco Webex Calling with KDDI」は、大手通信会社KDDIが提供するクラウドPBXサービスです。同サービスでは、既存の番号体系を維持しながらクラウドとオンプレミスの相互通話ができます。

オフィスのレイアウトやグルーピングの変更などは、専用のポータルサイトから自由に設定可能です。当社のサービス「PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)」との連携オプションも充実しています。

【特徴】

  • クラウドとオンプレミス間で相互通話が可能
  • 専用のポータルサイトから様々な設定ができる
  • PHONE APPLI PEOPLEとの連携も

3. ConnecTalk(コネクトーク)

ConnecTalk 公式

引用:ConnecTalk 公式

「ConnecTalk」は、ソフトバンクが提供するクラウドPBXサービスです。クラウドPBXとFMCの2つの機能を一本化することで、コミュニケーション活性化を促進。スマートフォンと固定電話、どちらをメインに使うかによって「モバイルタイプ」と「PBXタイプ」の2つから選択可能です。

スマートフォンでの通話では、4GLTEを活用した音声通信サービス「VoLTEヴォルテ)」によって、高品質な音声通話ができます。

【特徴】

  • クラウドPBXとFMCの2つの機能を一本化
  • モバイルとPBXタイプの2種類から選べる
  • 高音質サービス「VoLTE」を利用

※FMC:固定電話と携帯電話を連携させること

4. オフィスリンク

オフィスリンク 公式

引用:オフィスリンク 公式

「オフィスリンク」は、ドコモが提供するクラウドPBXサービスです。既存のPBXを使用することで、携帯電話と固定電話での内線ができる「お客様PBXタイプ」と、ドコモのPBXを利用する「仮想PBXタイプ」の2種類があります。

加えて、グループ通話以外の電話機を選んで着信する「コールハンティング機能」や、他機への内線着信を特番で応答する「コールアップ機能」などの機能が充実しています。

【特徴】

  • 「お客様PBXタイプ」と「仮想PBXタイプ」の2種類がある
  • コールアップやコールハンティングなど着信系の機能によって取り次ぎがスムーズに
  • 転送や保留、発信規制などの機能も多数

5. ひかりクラウドPBX

ひかりクラウドPBX 公式

引用:ひかりクラウドPBX 公式

「ひかりクラウドPBX」は、NTTが提供するクラウドPBXサービスです。NTTが提供する「フレッツ光ネクスト」「フレッツ光ライトプラス」「フレッツ光ライト」の、いずれかのプランに加入することで利用できます。

10回線ごとに月額使用料がかかるシステムになっており、価格はリーズナブルです。出来るかぎりランニングコストを抑えたい方にはオススメです。

【特徴】

  • NTTの「フレッツ光系サービス」に加入することで導入可能
  • 発信や着信、転送、留守電など主要機能はすべて揃っている
  • 10回線ごとに料金がかかるシステム。安価に利用できる

6. リコー モバイル テレフォニー サービス

リコー モバイル テレフォニー サービス 公式

引用:リコー モバイル テレフォニー サービス 公式

「リコー モバイル テレフォニー サービス」は、リコーが提供するクラウドPBXサービスです。電波が届く場所であれば全国どこにいても内線通話ができ、通話料も無料です。アプリによって、個人のスマートフォンと社内電話との公私混同を避けられるため、BYODの運用もスムーズです。

【特徴】

  • 内線通話はすべて無料
  • 電波の届く場所であれば全国どこでも通話可能
  • アプリによって公私混同を回避できる

7. トビラフォン Cloud

トビラフォン Cloud 公式

引用:トビラフォン Cloud 公式

「トビラフォン Cloud」は、トビラシステムズが提供するクラウドPBXサービスです。最低契約台数や契約期間などの縛りがなく、トビラフォン同士であれば無料で通話ができます。1セットで外線は2つ、内線は5つまで利用できるため、中小企業にもオススメです。

【特徴】

  • 最低契約台数や契約期間の縛りがない
  • トビラフォン同士であれば通話料が無料
  • 1セットで外線2つ、内線5つまで利用可能

8. INNOVERA PBX

INNOVERA PBX 公式

引用:INNOVERA PBX 公式

「INNOVERA PBX」は、株式会社ジーエープロが提供するクラウドPBXサービスです。企業からの意見をもとに、営業時間外アナウンスの登録や内線番号表の自動生成、位置情報コールなど実用性の高い機能を揃えています。

また同サービスでは「全通話自動録音機能」を搭載しており、データ量にかかわらず、すべての通話内容を6ヶ月間保存できます。PBXの機能はほとんど標準搭載されているため、オプション追加も必要ありません。

【特徴】

  • 現場の声をもとに、実用性の高い機能を搭載
  • すべての通話内容が保存される「全通話自動録音機能」も
  • オプション機能の追加も必要なし

9. MiiTel

MiiTel 公式

引用:MiiTel 公式

「MiiTel」は、AIを活用したクラウドPBXサービスです。ラリー回数や話すスピード、沈黙回数など電話対応の内容をAIが分析することで、営業における会話品質を向上できます。

顧客管理システムのSalesforce、チャットツールのSlackなど各システムとの連携も可能。PBXでの通話履歴をSlack上で確認できるため、業務効率アップにつながります。アプリではiOSとAndroid両方に対応しているため、在宅勤務下でもスムーズに導入できるでしょう。

【特徴】

  • AIが電話内容を分析し、営業に役立てられる
  • 顧客管理やチャットツールなど各システムとの連携も充実
  • アプリもあるためテレワークでの導入もスムーズ

10. ナイセンクラウド

ナイセンクラウド 公式

引用:ナイセンクラウド 公式

「ナイセンクラウド」は、アイティオール株式会社が提供するクラウドPBXサービスです。専用のアプリやソフトをダウンロードすることで、スマホやPCを簡単に内線化できます。

外部からの電話はすべてのデバイスで着信できるため、外出中でも外線対応が可能です。コストも低く、初期費用10,000円?、月額料金2,000円?で利用できます。

そのほか留守録音声メッセージをメールで送信できたり、通話記録をすべてWebで確認できたりと、通話以外の機能も充実しています。

【特徴】

  • アプリやソフトのダウンロードで簡単にデバイスを内線化
  • 初期費用10,000円?、月額2,000?利用できる
  • 通話以外の機能も充実している

【比較表】10サービスの料金を比較



サービス名 初期費用 月額費用 無料トライアル
Arcstar Smart PBX 11,000円? 6,050円? 外線1チャネル638円 あり(10日間)
Cisco Webex Calling with KDDI 13,200円? 4,840円? なし
ConnecTalk 要問い合わせ 11,000円/契約 モバイルタイプ:990円/回線 PBXタイプ:550円/ID なし
オフィスリンク 77,000円/拠点 2,200円/契約 【お客様PBX】 2,200円/契約 440円/ch 5,500?33,000円/アクセス回線
【仮想PBX】 35,200円/契約 440円/ch 440/内線番号 5,500?33,000円/アクセス回線
なし
ひかりクラウドPBX 4,950円/1工事ごと? 11,000円/契約? あり(2週間)
リコー モバイル テレフォニー サービス 24,200円/台? 880円/ID? なし
トビラフォン Cloud 33,000円? 3,300円/セット? あり
INNOVERA PBX 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ
MiiTel 0円 5,980円/ID? 要問い合わせ
ナイセンクラウド 11,000円? 2,000円? あり(1週間)

失敗しないクラウドPBXを選ぶコツ4つ

各クラウドPBXサービスをご紹介しましたが、「結局、何を基準に選べば良いのかわからない」という方もおられるのではないでしょうか。そこで、失敗しないクラウドPBXの選び方をご紹介します。

  1. セキュリティ対策が万全なものを選ぶ
  2. 後々設置する台数を見通して予算を考える
  3. 自社に合う機能があるものを選ぶ
  4. 信頼できるベンダー(メーカー)を選ぶ

1. セキュリティ対策が万全なものを選ぶ

クラウドPBX導入にあたって、もっとも重要な要素のひとつがセキュリティ対策です。なかには、社員の個人デバイスをBYOD化し、PBXを利用している会社もあるでしょう。

個人デバイスの業務利用は便利ではあるものの、プライベートアドレスからのウイルス感染、個人情報の盗用などリスクがあるので要注意です。セキュリティ対策が万全なクラウドPBXを選ぶようにしましょう。

2. 後々設置する台数を見通して予算を考える

クラウドPBXは初期費用が安く、10,000円から利用できるものもあります。しかし、台数に応じてコストがかかっていくので注意が必要です。支店や事業所が増えてPBXの増設を繰り返すうちに、どんどんコストが膨れ上がっていきます。そのため、今後設置するPBXの台数を見通してから予算を考えるようにしましょう。

3. 自社に合う機能があるものを選ぶ

クラウドPBXの機能は、サービスによって千差万別です。たとえば音声ガイダンスや録音機能、留守電のメッセージ送信、他システムとの連携などがあります。主要機能とは別のオプション機能は、さらに数多くあります。「とりあえず導入してみたけど、機能がイマイチだった・・」といった事態にならないよう、自社の目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。

4. 信頼できるベンダー(メーカー)を選ぶ

クラウドPBXの環境はベンダーが構築するため、ベンダーによってセキュリティ体制が変わります。インターネットが発達した現代では、個人情報を狙ったサイバー攻撃が増えており、クラウドPBXにおいても強固なセキュリティ対策を講じなければいけません。

各サービスの公式ホームページなどでセキュリティ体制、導入実績、製品のセキュリティについての口コミなどを入念に調べておくようにしましょう。

クラウドPBXと従来のクラウドPBXの違い

続いて、クラウドPBXと従来のPBXの違いについてご紹介します。クラウドPBXと従来のPBXでは、料金や機能、工事の有無、拡張性など異なる部分が多数あります。



クラウドPBX 従来のPBX
料金 初期費用はほとんどなし。拠点ごとのインターネットの月額料金、プロバイダ料金、外線の通話料金がかかる 初期費用として工事の料金がかかる。設置以降、外線の通話料金や機器のメンテナンス料金がかかる
機能 インターネット回線を使っているため場所に関係なく電話の取り次ぎができる インターネット回線ではなく電話回線を使っているため、複数拠点で利用する場合は別途設定が必要
工事の有無 工事なし 工事あり。機器ごとの設定も必要
拡張性 ブラウザの管理画面から回線の増減や設定が可能 物理的な機器があるため、その都度本体の移動と電話環境の設定が必要

クラウドPBXの機能やメリットなど詳しい内容については、こちらの記事をご参考ください。

【事例】クラウドPBX導入事例

クラウドPBXの各サービスや選び方をお伝えしましたが、実際の事例があったほうがイメージも掴みやすいのではないでしょうか。そこで、クラウドPBXに関連した事例をいくつかご紹介します。

伊藤忠商事株式会社

伊藤忠商事株式会社

伊藤忠商事株式会社は、機械から化学品、エネルギー、食料、金融など幅広い分野においてグローバルに事業を展開する大手総合商社です。

社内の働き方として「いつでも、どこでも、どんなデバイスでも」をテーマにしている同社。PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)、クラウドPBXサービス「Cisco Webex Calling」、名刺管理ツール「Sansan」を併用しています。

【ポイント】

  1. 各ツールに加えて「BYOD」を導入することで業務が大幅に効率化された
  2. 電話や会議などの社内コミュニケーションがオンライン化されたことで、コロナ禍でも社員の安全を守りつつ、生産性を維持・向上させることができた
  3. PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)によって、在宅や移動中を含む様々な場面での利用における利便性が大きく高まった

クラウドPBXをはじめWeb電話帳、名刺管理ツールなど各サービスを活用することで、業務効率化が促進された事例といえます。コロナ禍における生産性の維持・向上にも、大きく貢献しているようです。

三菱商事

三菱商事株式会社

三菱商事株式会社は、天然ガスから自動車、食品まで幅広い商品を扱う総合商社です。中期経営戦略の一環として「固定電話の廃止」を考えていた同社。新たなワークスタイルの要として、Web電話帳「PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)」の導入に踏み切ったといいます。

【ポイント】

  1. PBX老朽化について議論した結果、全社員にスマートフォンを配布し、場所を問わず働けるワークスタイルの実現を目指すという結論に至った
  2. PHONE APPLI PEOPLEの「着信表示機能」によってコミュニケーションロスが削減された
  3. 固定電話と内線が原則廃止されたことで、仕事における「空間の制約」から開放された

PBXの見直しを行ったこと同時に、Web電話帳を活用したことで固定電話と内線を原則廃止につながり、社内の新しいワークスタイルが根付いた事例です。

【まとめ】クラウドPBXの比較について

本記事では、クラウドPBXの比較について、以下のポイントを中心にお伝えしました。

  • クラウドPBXの機能や料金は、サービスによって千差万別
  • 初期費用は安いが台数に応じて料金が加算されていくため、将来の見通しを立てて予算を組むことが大切
  • セキュリティが万全で、信頼できるベンダーのサービスを選ぶようにする

クラウドPBXは、外内線や転送といった機能をクラウドにまとめられるため便利です。しかしベンダーやサービスによって料金や機能は異なるため、自社に合ったサービスを選ぶためにも、下調べを入念におこないましょう。

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