Salesforceもfreeeも!伸びてる企業の常識『ビジョンベース目標設定』と『1on1』
2019年11月27日(水)にセールスフォース・freee・Phono Appli共催で、『働きがい改革』のセミナーを開催しました。
登壇者は、以下の方々です。
株式会社セールスフォース・ドットコム
マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアマネージャー
伊藤 哲志さま
freee株式会社 執行役員 CPO (Chief People Officer) 人事採用本部長
野澤 俊通さま
株式会社Phone Appli 代表取締役社長
石原 洋介
登壇する3社の会社概要を紹介した後、われらがPhone AppliでのSalesforce+freee活用事例をお話しました。
半年ほど前から、会計システムをfreeeに移行し始め、商談→見積→発注→請求→入金消込の流れが滞りなく動くようになった現状と、すでにfreee無しではPhone Appliの経営が回らなくなっているほど、業務プロセスにガッチリ組み込まれている現状を、代表の石原から紹介しています。
Excelが散乱していた状況がスッキリきれいになったことは、現場から見ていてもわかります。Salesforceのレポートやダッシュボード、これらが定期配信されることで、資料作りや事前共有の手間が激減しています。
このような事例に関して、Salesforce伊藤さんからは、「Salesforceは、社名からして営業支援や顧客管理のツールという認識をされるケースが多いが、実は経営基盤として、経営情報をSalesforceに寄せていく企業が増えてきている」とのコメントが。
Salesforce Platform上にすべての仕組みを載せることで、システム間連携のコストがゼロに近づき、機動的に仕組みを整備していくことができるようになった、という他社の事例についてもご紹介頂きました。
さて、働き方改革を進めるうえで「労働生産性 」をいかに高めるかは重要なポイントですが、もう一点、重要な要素として注目を浴びているのが「従業員エンゲージメント」です。
伊藤さんが、エンゲージメントを高めることは、ビジネスの成長に不可欠という論文について紹介します。
『サービスプロフィットチェーン』という考え方だそうです。
顧客満足度(CS)の向上によって得られたプロフィット(利益)を、従業員に還元することで、結果として顧客満足度を高める取組に繋がり、さらに顧客満足度が向上する、という好循環が生みだすことで、社員のエンゲージメントを高めることがキーファクターであることがわかります。
その従業員エンゲージメントを高めるため、Salesforce社で創業時から使われているツールがV2MOMです。
VISION:私達は何をしたいのか?(成し遂げたいのか?)
VALUES:私達は何を重んじるのか?
METHODS:どのように行うのか?
OBSTACLES:何が障害となりうるのか?
MEASURES:成功をどう評価するのか?
創業者のマーク・ベニオフ氏が、創業時に封筒の裏にメモした内容が発端(Create Organizational Alignment through the V2MOM)との話もありますが、この5つの要素が、20年間、ビジネスを大きく成長させてきたSalesforceの成長エンジンだった言っても過言ではないでしょう。
Phone Appliは、このV2MOMに共感し、社内の仕組みとして取り入れるだけではなく、運用しやすいツールを開発しました。それがVision Goです。Vision GoはPhone Appliの自社利用ツールとして開発され、様々な機能を追加して、2018年末にAppExchangeにてリリースされました。
V2MOMの版管理や承認プロセス、組織単位での達成率表示、いわゆるSMARTな測定指標を設定しやすい仕組みなど、機能強化を繰り返してきています。
【参考:SMART】
S - Specific - Clearly define your focus and what you're going to do.
M - Measurable - Quantify an indicator of progress, such as percentages, numbers, targets.
A - Achievable - Set the bar high, yet make it achievable.
R - Relevant - Ensure that the Measure supports the company's and your manager's V2MOM Measures.
T - Timely - Set a specific and reasonable time frame for completion.
そして、目標を設定・共有するだけでなく、日々の活動においても目標を意識して、困りごとがあればマネジャーに相談しやすい仕組みとして昨今導入企業が増えている1on1ミーティングを管理する機能も加わっています。
この1on1ミーティングは、実施結果を記録するだけではなく、1on1ミーティングの開催頻度が下がっている場合のアラートを出したり、スケジュールを組むだけではなく、村田製作所のNAONAというセンサーと組み合わせることで、発話量を測定し、1on1のミーティングモデルを分析することも可能です。
下図では、右下のブルーの領域にプロットされた1on1がマネジャーしゃべりすぎゾーン、左上のグリーンの領域にプロットされた1on1が、マネジャーがメンバーの話を傾聴できているゾーンという見方をします。
1on1ミーティングは、メンバーの成長のためにマネジャーが使う時間でありますので、マネジャーがしゃべりすぎるのは禁物です。日本の上司はしゃべりすぎという調査結果もあるようですので、身を引き締めて気をつけたいところです。
1on1ミーティングは、セールスフォースでもfreeeでも、すでに取り入れられている制度で、大手企業でも採用が進んでいます。
伸びてる企業の常識『ビジョンベース目標設定』と『1on1』を試したくなったら、ぜひAppExchangeのVision Goから機能制限トライアルをお試しください。
機能制限トライアルは、デモ用データの入った無料の試用環境です。
ぜひお試しください。