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「成長企業でこんな低い評価は、なかなかありません」!?そんな会社が今ウェルビーイングを進める理由とは?

こんにちは!PHONE APPLIです。
このPA Blogでは、PHONE APPLIが2022年3月に出版した「ウェルビーイング経営!」より、一部抜粋して紹介いたします。

というわけで第3弾です!
既に書籍「ウェルビーイング経営!」をご覧になった方も、そうでない方も、この記事で初めてPA Blogをご覧になった方も、ウェルビーイングをより身近に感じていただけたらと思います。

前回は「健康経営とウェルビーイング経営の違いとは?」を主題にお伝えしていきました。

お待たせいたしました!第3弾から、ようやくPHONE APPLIが実際取り組んできたことを紹介します。とはいってもどうやらPHONE APPLIがウェルビーイング経営を目指したきっかけはタイトルのとおり...!?ぜひ最後までご覧ください!

毎日が関ヶ原

※一部ブログ掲載のため表現を変更しています。

そもそも、なぜIT企業の私たちがウェルビーイング経営をするのか、ウェルビーイング経営の本を書いたのか、と思う方もいるかもしれません。そこで、簡単に私たちがウェルビーイング経営を行うようになった経緯を述べたいと思います。

スタートアップ、ベンチャー企業には「あるある」な話だと思いますが、創業当時は、毎日、何かしらの問題が起きていました。システムが落ちる、納期に間に合わない、それでお客さまが激怒する......。ある問題が片付いたと思ったら、また別のところで大問題が発生する、そんなことの繰り返しです。原因は1つではありませんでした。


人にしろお金にしろ、リソースはとにかく不足していましたし、社員も経営陣の技量もまだまだでした。社員だけでなく会社自体も若いわけですから、あらゆる課題、問題に対応するノウハウも足りていません。また、そうした状況にもかかわらず、お客さまは日本を代表するような有名企業も多く、必然的に仕事の規模も大きくなっていました。

当時を振り返ると、「毎日が関ヶ原」という言葉がぴったり当てはまると、つくづく思います。 今でこそ、PHONE APPLIではさまざまなお客さまに「オフィスツアー」と称してオフィスを見学していただき、またオフィス構築のコンサルティングをするまでになっているのですが、この頃のオフィスは狭くて暗く、良い環境とはいえませんでした。固定化された座席の中で、モノを片付けない社員も少なくはなく、とてもではないですが、人を招くには躊躇してしまうようなオフィスだったと思います。

また、この状況を改善するには、会社をより豊かに成長させなければならない。そして、会社を成長させるには、もっと仕事を増やさなければならない。そのために営業がひたすら訪問してご提案する、ということを繰り返す日々でした。これは成長しなければ存続できないというベンチャーの宿命であり、その一方で成長が単に社員に対して負荷をかけるという悪いスパイラルに陥っていたのです。

「成長企業でこんな低い評価は、なかなかありません」

しかし、「改革はまったなし」という現実を突きつけられるできごとが起こりました。 2017年12月のことです。そのとき、従業員のモチベーション(動機づけ)やエンゲージメントをスコア化して、顧客である企業に提供する、というサービスを行っている会社と出会いました。そこで、私たちも彼らが提供するモチベーションに関する測定を受けてみよう、という話になりました。

PHONE APPLIの社員全員がモチベーションの測定を受けたところ、結果は格付けの下から2番目。「成長企業でこんな低い評価は、なかなかありませんよ」先方の役員が私たちにこう語ったほど、低い評価でした。 このとき、私たちも取締役が揃って結果を聞きに伺いましたが、最低に近い結果にうなだれる者もいれば、ショックを受けながらも心のどこかで当然の結果だと思う者もいました。

しかし、会社を成長させるにはどうすれば良いか、会社が次のステージに行くには今のやり方でいいのか、社員に会社に居続けてもらうためにはどうすれば良いかを常に考えていましたので、結果を受け止めると同時に、何とかしなければ、と改めて思うできごとでした。

なぜ私たちはウェルビーイング経営を志向したのか

今にして思えば、この頃はさまざまな転機が重なったような気がします。最悪に近いモチベーションの格付けを良くしたいという思いからアクションを起こしましたし、その一方で健康経営に取り組み始めていた時期でもありました。

PHONE APPLIのモチベーションの測定結果を見ると、とりわけ不満度が高かったのが、環境面についてでした。これにどう対応していったかは後半で詳しく解説し、幸せでない会社から幸せな会社になるにはどうすれば良いかを述べていきたいと思いますが、対応した結果、格付けは段々と改善していきました。 しかし、それは本当に状況が好転したわけではなく、単に社員は不満がないだけなのではないかと、私たちは捉えていました。環境や対人関係などでの不満はなくなっても、仕事に対して前向きになるといったモチベーションにはつながっていなかったのではと思ったのです。


一方、健康経営に関しては社内にCHO(Chief Health Officer)室を設置し、社員の身体的、精神的健康の向上を目指していました。これら2つを並走させていて感じたのが、それぞれを別個のプロジェクトとして扱うのではなく、社員のモチベーション向上も健康の向上も同一の問題意識を持って取り組んだほうが良いのではないかということでした。

なぜならばこれら2つの課題は、根が一緒だったからです。モチベーションは直訳すれば「動機づけ」であり、動機づけがなされるということは前向きな気持ちで仕事ができる、ともいえると思います。 また、健康であることによって、前向きに仕事ができるようになります。結局のところ、モチベーションにしても健康経営にしても、自分の内面が前向きな状態にならなければ前進できないということに気づいたのです。

こうした課題に気づいたことによって、私たちは単にモチベーションを上げ、社員の健康を増進していくという視点から、もっと複眼的、多面的に課題解決を進めていくという視点に変わっていきました。その結果、たどり着いたのが「ウェルビーイング経営」であったわけです。ウェルビーイングを追求すれば社員のフィジカルもメンタルも良好となり、会社全体が良くなると確信していました。こうして私たちはウェルビーイング経営に舵を切ることにしました。

ウェルビーイング経営の第一歩

これまでウェルビーイングとは何か、ウェルビーイング経営の概論を記してきました。しかし、何をすればウェルビーイング経営といえるのか、と疑問を持つ方がいるかもしれません。また、「ウチの会社は福利厚生を手厚くしているけど、それではダメ?きっと社員は幸せな気持ちだと思うけどなあ......」「健康経営をしているから、ウェルビーイング経営をしているといっても良いでしょう?」などという声も挙がりそうです。

なんとなくウェルビーイングっぽいことをやってみようとか、法の要請があったからストレスチェックやメンタルヘルスケアのカウンセラー制度をとり入れました、というのでは完全なウェルビーイング経営とはいえません。ウェルビーイング経営は、「社員(働く仲間)のウェルビーイング(幸福)を目指す」ということを、会社の目標として掲げるのが第一歩となります。目標を掲げた上でさまざまな施策を体系的に行わなければ、効果を発揮しません。

私たちPHONE APPLIにしても、バラバラに取り組んでいた複数の施策を、1つの大きなマップのようなものの上に置いてみて俯瞰し、そこから改めて実行してみたことで一貫性を持った取り組みへと変化させられました。では、実際にどうすれば良いのか?それを次回以降のブログで触れたいと思います。

次回予告

次回からやっと「どうやったらウェルビーイング経営を実行できるのか?」をお伝えしていきます。
メイントピックはこちら!

・ウェルビーイング経営で押さえておくべき3つのステップ
たった3つで?と思われるかもしれませんが、その繰り返しがウェルビーイング経営の秘訣に...?
「こんなに低い評価はなかなかありません」と言われたPHONE APPLIのその後の姿をぜひご覧ください!

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組織の幸福度や風土を可視化する組織の健康診断組織の健康診断「Well-being Company Survey」

ウェルビーイングな状態は測れるものでなければ、改善していくことができません。Well-being Company Surveyとは、幸福経営学研究の第一人者ホワイト企業大賞委員長である天外伺朗氏と慶応義塾大学 前野隆司教授協力のもと、PHONE APPLIが開発したパルスサーベイ※です。基本設問は3つの因子から12問(約2分で回答)。手軽に受けられて無理なく継続できる組織の健康診断です。

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