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2022.09.07 プレスリリース

リモートワーカーの身体活動量向上に資する研究にPHONE APPLIが参加

 
~ウェルビーイング経営推進企業として社会的利益への寄与をめざす~

働き方を変えるDXサービスを運営する株式会社PHONE APPLI(本社:東京都港区、代表取締役社長:石原 洋介)は、2022年1月24日から4月10日にかけて、筑波大学がMS & ADインターリスク総研株式会社と協力して実施した研究「リモートワーカーの身体活動量を高めるための包括的・多要素アプローチの効果検証:予備的ランダム化比較試験」(以下「本研究」)に研究協力者として参加しましたことをお知らせします。


リモートワーカーの身体活動量向上に資する研究」にPHONE APPLIが参加


■リリースの背景
PHONE APPLIは、従業員がいきいきと働き、パフォーマンスを最大限に発揮することを目的に、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」をめざす「ウェルビーイング経営」を推進しています。また、ウェルビーイング経営の考え方を反映して開発・提供しているコミュニケーションポータル「PHONE APPLI PEOPLE」等を通じて、人と人のつながりを深め、人の力を引き出すことで、当社サービスをご利用いただくすべてのお客様のウェルビーイングな働き方を支援することを使命としています。

ウェルビーイング経営の社内実践として、PHONE APPLIでは社内ウォーキングイベントやエクササイズを行うワークショップ等を継続的に実施してきたものの、コロナ禍においてテレワーク(在宅勤務)者の割合が大幅に増えたことなどにより、運動不足を訴える声が1年で約2.5倍に急増(※)し、リモートワーカーの身体活動量増進はPHONE APPLIにおいて重要な課題となっていました。
※ 社内アンケートの結果、体調不良の原因として「運動不足」を挙げた回答が2019年10月には54件であったのに対し、2021年10月には136件。


■PHONE APPLIが本研究に参加・協力した目的
PHONE APPLIは、本研究への参加・協力により、リモートワーク中心となっている従業員の身体活動量を増進させるための有効な施策についての示唆を得るとともに、社内の健康意識をいっそう向上させ、施策運営の知見を増やすことを目的としています。また、本研究協力によって得られた身体活動量のデータを提供することで、働く世代の健康増進という社会的な利益に寄与することを期待しています。

■本研究への協力の概要
本研究への協力期間においてPHONE APPLI社内での募集に応じた51名の応募者全員に対し、1週間の事前計測(活動量計による身体活動量計測)およびアンケート調査が行われた後、応募者がランダムに2集団に割り当てられ、それぞれ異なる介入施策を8週間にわたり提供されました。ランダムに分けた2集団のうちの1つ「介入群」25人には、身体活動に関する啓発が積極的に実施されました。具体的には、以下のような働きかけが行われました。

・ポスター掲示(2週間に1回、計4枚)
・介入群限定のコミュニティとなるチャットルームの開設
・介入群限定の座談会の実施(毎週・自由参加)
・本研究責任者である筑波大学体育系准教授・中田由夫氏による講義(約1時間)
・身体活動増加のメリット等の知識の発信(毎週)
・歩数を競うウォーキングイベント(団体戦/個人戦1回ずつ、それぞれ1週間)
・「姿勢計」を用いた座位時間の測定、その結果のフィードバック 等

一方、もう1つの集団「対照群」26人には啓発ポスター掲示のみが行われました。8週間の介入期間を経た後、2集団ともに事後測定・アンケート調査(事前測定と同様)が行われました。

啓発ポスター
啓発ポスターの例/介入群向け啓発メッセージの例



■PHONE APPLIで得られた成果について

本研究の正式な成果は、研究責任者による学会発表および論文発表で公開されます(2023年以降を予定)。

PHONE APPLIは本研究への参加を通じて、ビジネスチャット/オンライン会議等でのリモートコミュニケーションによる多様な啓発活動についての知識/運用経験を得ることができました。本研究の以前からウェルビーイング経営の一環として定期的に実施している全社ウォーキングイベントにおいて、1日平均4,000歩以上を記録した参加者数を本研究への協力前後で比較したところ、研究協力前の2021年4月開催時には58人、研究協力後の2022年4月開催時には72人と、約24%の増加がみられました。

この結果は、本研究で積極的な啓発を行った「介入群」25人の歩行習慣の向上だけでなく、本研究に先駆けて全社に向けて行った研究参加説明会や、啓発ポスター掲示等を通じて、社内全体の健康意識が強化されたことによるのではないかと考えています。また、研究終了後の2022年5月から7月に毎月2週間ずつ実施した社内ウォーキングイベントおいて、1日平均4,000歩以上を記録した参加者数は平均77人と、研究終了直後の2022年4月時点の72人よりもさらに増加傾向にあります。

これは、本研究への参加によって得られた身体活動増進に関する知識を生かしたイベント運営や、「ウェルビーイング推進担当者」からの一方的な呼びかけや情報提供だけでなく、役員やマネージャー職、参加者自身を含む多様な立場による相互のコミュニケーション環境づくりによる成果であると考えています。本研究への参加の機会をいただいた筑波大学およびMS & ADインターリスク総研株式会社に心からの感謝を申し上げるとともに、本研究にて取得されたデータが多くのリモートワーカーの身体活動量の向上にとって有益なものとなることを期待しています。


■本研究の趣旨
<筑波大学 体育系 准教授 中田由夫氏>
本研究に先立ち、MS & ADインターリスク総研株式会社との共同研究により、オフィス労働者の身体活動量を高めるための包括的・多要素プログラムの提案を行ってまいりました(以下URL参照)。本研究では、そのプログラムがリモートワーカーにも適用可能かどうか検証しました。リモートワーカーは、職場に通勤しない分、身体活動量が低くなりがちです。本研究だけで明快な解決策を導くことはできませんが、今後、さらに研究を積み重ねることで、多くのリモートワーカーに役立つ知見を得ることができると考えています。
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220218140000.html

<MS & ADインターリスク総研株式会社 リスクマネジメント第四部 部長 森本真弘氏>
弊社とPHONE APPLI社とでは業務内容だけでなく、リモートワークの実施率や社員の年齢構成等も大きく異なっています。両社社員(さらには介入群・対照群)の身体活動量にどのような差が生じるのか、その背景要因も含めて非常に興味深い研究になると期待して臨みました。これからデータの詳細分析を進めていくことになりますが、示唆に富んだ結果が得られるであろうとワクワクしています。

<組織を強くするコミュニケーションポータル「PHONE APPLI PEOPLE」について>


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PHONE APPLI PEOPLEは、組織を強くするコミュニケーションポータルです。キーワードやスキルなどで社内の専門家を、名刺データからお客様や取引先を、それぞれ簡単に見つけだし、最適なツール(チャット、メール、電話、Web会議等)でコミュニケーションがとれ、コラボレーションを活性化させます。離れて働くことが当たり前になった時代に、「誰に相談するのが最適なのか?」を解決するサービスとして、多様な働き方の実現を目指す働き方改革推進企業様をサポートしています。

「PHONE APPLI PEOPLE」について
https://phoneappli.net/product/service/papeople



《 株式会社PHONE APPLI会社概要 》
代表取締役社長  :石原 洋介
所在地      :〒105-0001 東京都港区 虎ノ門4丁目3番13号 ヒューリック神谷町ビル8階
設立       :2008年1月
資本金      :398,365,710円
業務内容     :PHONE APPLI PEOPLE(組織を強くするコミュニケーションポータル)等クラウドサービスの企画・開発・販売、アプリケーション開発・販売(Microsoft、Cisco、Salesforce等の連携アプリケーション)、ウェルビーイング経営のコンサルティング事業、オフィスコンサルティング事業、テレワーク・フリーアドレスに適した什器の販売、各種IP-PBX対応アプリケーションの開発・運用、各種IP-PBX設計・構築・保守、その他通信設備工事
URL       :https://phoneappli.net/

《 本件に関するお問い合わせ先 》
株式会社PHONE APPLI
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目3番13号 ヒューリック神谷町ビル 8階
マーケティング担当
E-mail:marketing@phoneappli.net