【イベントレポート】アフターコロナに向けた働き方の「再設計」とは? ?働き方改革の先進事例・不動産ディベロッパー編?
2021年2月18日に働き方改革を推進する企業の皆様へ、『アフターコロナに向けた働き方の「再設計」とは?』オンラインセミナーを開催いたしました。
本セミナーでは、コロナ以前から自社の業務やオフィス環境を見直し、先進的なワークスタイルを実現してきた、東急不動産ホールディングス株式会社から、グループIT戦略部・工藤啓太氏をゲストにお招きし、同社の戦略的な働き方改革について語っていただきました。また、その一部を担っているWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE」や、クラウド名刺管理サービス「Sansan」についても、同社での活用方法を伺いました。
その一部をこちらでご紹介させていただきます。
北野氏:本日は『アフターコロナに向けた働き方の「再設計」とは?』オンラインセミナーをご覧いただき、誠にありがとうございます。本日の流れといたしましては、PHONE APPLIとSansanそれぞれのプロダクトについて簡単にご説明をさせていただきます。その後、工藤様より東急不動産ホールディングスの働き方改革とその取り組みについてお話しいただきます。
PHONE APPLIのプロダクトが生み出す価値とは
阿部:私の方からは「PHONE APPLIのプロダクトが生み出す価値とは」と題しまして、お話しさせていただきます。PHONE APPLIでは主に2つの事業を展開しておりまして、1つはWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE」を中心とするSaaS事業、もう1つは働き方コンサルティング事業になります。
阿部:「PHONE APPLI PEOPLE」はバラバラに管理されている社員・お客様の情報や、連絡先・ツールの情報をクラウド上で一元管理し、最適な方法でコミュニケーションを取っていただくというコンセプトのクラウドサービスです。
阿部:どんなお客様にご利用いただいているか、いくつか例を挙げさせていただきます。第一生命保険様では、固定電話を廃止してスマホを活用し、場所に縛られない働き方を実現しました。ソフトクリエイト様では、フリーアドレス化をきっかけに「PHONE APPLI PEOPLE」だけではなく、居場所を可視化する「PHONE APPLI PLACE」というサービスもご導入いただきました。コロナの影響で急速にテレワークを導入することになり、誰が出社をしているか一目でわかることで、テレワーク導入による混乱を抑えました。お客様からこのようなお喜びの声をいただいております。
新しい働き方を実現するこれからの名刺管理
北野氏:私の方からは「新しい働き方を実現するこれからの名刺管理」についてお話しさせていただきます。現在コロナの影響で、大きくビジネス環境が変わっていると思います。従来はオフライン前提のビジネスプロセスでしたが、オンラインがベースになりつつあります。そんな中で、名刺管理から始まる新しい働き方というのを掲げております。
北野氏:いつでもどこでも働ける環境づくりということで、「Sansan」はアプリや専用スキャナで名刺情報を取り込んでおけば、どこで働いていても、PCでもスマホでも取り込んだ名刺の情報が閲覧できるようになっております。加えて、単に名刺データにアクセスできるだけではなく、お客様とのコンタクトの履歴を記録したり、組織やニュース、人事異動や反社情報を付与したりすることで、仕事の効率化が出来るようになっております。
北野氏:さらに、直近で我々が力を入れているものとしてオンライン名刺交換がございます。先ほども申しましたが、従来オフラインでの出会いが当たり前でしたが、現在はオンラインの出会いというのが当たり前になりつつあります。「Sansan」では、メールでも、オンライン会議中のチャットでも、イベントやセミナーでも、時と場所を選ばずに社外の方と名刺交換が可能です。
東急不動産ホールディングスの働き方改革
工藤氏:私からは「東急不動産ホールディングスの働き方改革」というテーマでお話しさせていただきます。従来の東急不動産ホールディングスの働き方は、各従業員にデスクと袖机が割り当てられる固定席スタイルで、情報共有は基本的に紙の資料、在宅勤務は育児や介護など、特別な理由を上長が認めた場合のみといったものでした。しかし、2019年8月に本社移転に合わせて大きく方針転換することになりました。
工藤氏:新本社では「※ABW」が大前提となり、執務席は在席人数の約80%に抑え、オープンスペースを多数設置しました。
また、グループ従業員の交流スペース「COLABO!」や、東急ハンズ監修のカフェスペース「ハンズカフェ」なども設置し、自由に生産性高く創造性を発揮することが出来るようになりました。加えて、ABWの効果を最大限引き出すために「ペーパーストックレス」の働き方を推進、独自のメンター制度「ナナメンター」を実施しました。これは、同じ部署の上司・部下の関係ではない、他部署の先輩とのナナメの関係でペアを組み、定期的に1対1の面談を行うもので、メンター(先輩)が早期にマネジメント経験を得られる、メンティ(後輩)に対するメンタルケアとキャリアサポートを実現できる、他部署との接点ができ幅広い業務理解に繋がる、など双方に多数のメリットがありました。
※ABW(=Activity Based Working)とは、従業員自らが時間や場所を選択しながら働くワークスタイルのこと。
工藤氏:ここからは、「PHONE APPLI PEOPLE」、「Sansan」の両プロダクトの導入経緯についてお話しします。「PHONE APPLI PEOPLE」導入以前はフルスクラッチの内製の電話帳アプリを使用していたのですが、iOSのアップデートのたびにベンダーの対応が必要で、対応が完了するまでアプリが使えなくなるという問題がありました。また、連絡先情報が常に最新ではなく、端末を紛失した際に情報漏洩のリスクがあるというものでした。そこで、「PHONE APPLI PEOPLE」を導入することで、iOSのアップデートにもタイムリーに対応しており、クラウド上に最新のデータを保持することで情報漏洩のリスクも低減することが出来ました。「Sansan」については属人的なCRMから組織的なCRMへの脱却ということで導入致しました。
パネルディスカッション
北野氏:先ほど「PHONE APPLI PEOPLE」と「Sansan」の導入経緯をお伺いしましたが、本社を移転して、ABWを実施されているという新たな働き方の中で両者の活用方法についてお話しいただけますでしょうか。
工藤氏:「PHONE APPLI PEOPLE」の方はもちろん、スマホの電話帳アプリとして使っておりまして、こちらはグループ従業員の連絡先情報を一元管理するツールとして大変重宝させていただいております。同期型コミュニケーション手段のメインが「固定電話→スマホ(FMC)→ビジネスチャット・Web会議」と変遷しつつありますが、そんななかでそれぞれのツールと連携が可能な「PHONE APPLI PEOPLE」は非常にありがたいなと思っています。また、Face to Faceのコミュニケーションが難しくなってしまった状況において、お互いの人となりを知る手段として今後は活用していきたいと思っております。
工藤氏:「Sansan」の方は、取引先情報を一元管理するツールとして活用しております。ですので、「PHONE APPLI PEOPLE」にはグループ従業員の連絡先、「Sansan」にはグループ外の連絡先という形で使い分けさせて頂いております。7年間で「Sansan」に92万枚の名刺登録があり、ペーパーストックレスな働き方に多大な寄与をいただけたと思います。他には、年賀状を「Sansan」のメール一括配信の機能で送信いたしました。どちらのプロダクトも今後もどんどん活用していきたいと思っています。
弊社の取り組み・サービスが皆さまの働き方改革への一助となれば幸いです。
また、PHONE APPLIでは働き方改革への取り組みをご紹介するオフィスツア―や、オンラインセミナーなども開催しております。もしご興味頂けましたらこちらもご覧ください。
ご閲覧頂きありがとうございました。