セールスフォース・ドットコム × NTT Com × PHONE APPLI ~ニューノーマル時代のソリューションとは~
11/25(水)、自社における働き方改革をそれぞれの視点で進めてきたNTT comとPHONE APPLI。
当オンラインセミナーでは、15万社を超える企業が活用するCRMプラットフォーム「Salesforce」
を提供し、営業効率を最大化する「The Model」の活用によってコロナ禍においても成長を続ける、セールスフォース・ドットコム社をお招きし、その成長のヒントを教えていただきました。
3社における働き方改革推進者からの講演と3社クロストークにより、ニューノーマル時代の社員モチベーション維持に対する打ち手や、ソリューションについてご紹介させていただきました。
『コロナ禍でもSalesforceが成長し続ける秘訣とは』
大岡氏:まずは簡単にSalesforceの会社紹介をさせていただきます。
現在大変な事態になっておりますが、そんな中でもSalesforceは多数のお客様やパートナー様の皆様に支えられて大きく成長しています。
大変僭越ですが、慈善活動のリーダー・企業文化のリーダー・イノベーションのリーダーとして社会貢献させていただいておりまして、働き甲斐のある企業として日本でも表彰されるなど高評価をいただいております。
コロナ禍という状況になって一時期は成長率がガクっと下がった時期もあったのですが、
グローバルで7月末決算の上期では29%の成長率で成長させていただいております。
この成長要因として、Salesforceの商品力は勿論ではありますが今日お伝えしたいのは組織の運営の仕方になります。
特にThe ModelというオペレーションモデルがSalesforceの成長を支えているオペレーションなのかなと思います。
コロナ禍ではFace to Faceのイベントが出来なかったり、完全にテレワークの環境になったりしました。
その影響でインサイドセールスの活動量は増えたものの、商談化のレシオは落ちました。
それを受けて、Salesforceはリードをフォローする期間は30日と決めているのですが、それを90日間に切り替えるというような形で商談を発掘していきました。
また、現場の営業も商談をクローズするための期間を15日延長し、新規のお客様よりも既存のお客様からの追加のライセンスをご購入いただくアップセルが非常にうまくいったこともあり、結果としてSalesforceがビジネスを伸ばすことが出来ました。
『NTT comが挑戦する、テレワーク移行後の"新しい働き方"への取り組み』
中野氏:私のパートでは、NTTコミュニケーションズの働き方改革・コロナの状況下における働き方の変化を社員の声を交えながらご紹介させていただきます。
コロナの状況が続き、第三波もやってきて長期化しております。
今回のテーマにおいてコロナの影響が一番大きかったのはやはり「リモートワーク」だと思っています。
私たちNTTは比較的初期の段階から従業員20万人に時差出勤・テレワークを呼び掛けています。
その中でもNTTコミュニケーションズは1万8千人の全社員のうち80%が恒常的にテレワークを実施している状況です。
これはコロナ禍以前から働き方改革に取り組んでいたという背景が、大きな混乱もなくテレワークに移行し仕事が出来たという結果に繋がったのではないかと思っています。
その中で幾つか取り上げます。
1つが「制度・ルール」ですね。
こちらの方は元々リモートワーク/リモートオフィスを拡充しており、今回の状況を受けて急遽新たなルールを決めなければならない、ということはなくスムーズにシフトできたと感じています。
2つ目が「環境・ツール」でした。
こちらは結構大きかったのですが、デバイスとコミュニケーションツールの刷新をちょうどし終えたところでした。
従来は、PCを外に持ち出して仕事をすることが出来なかったのですが、Secured PCというサービスを新たに導入することで、PCの持ち出しを可能にしたことにより、すぐにテレワークに移行出来ました。
実際の働き方の変化に伴う社員の声としては、コミュニケーションツールが変わったことやオフィスよりも集中できるということで生産性が上がったという声や、逆にオフィスよりICT環境が悪いということで生産性が下がったという声が見られました。
生産性が上がった業務として「メール対応・お問い合わせ対応」があがっており、逆に生産性が下がった業務として「調整業務」があがっております。
また「資料作成」、「打ち合わせ・会議」は生産性が上がったと答えた人も下がったと答えた人も多数おり、人それぞれ新たな働き方に適応できているかそうでないか、自宅の環境による部分が大きいのかなという結果が見られました。
他にもリモートワーク/フレックスタイム制度の見直しや、リモートワーク手当と通勤費制度の見直しなども行いました。
ツールでは「Smart Go Staple」の導入や「PHONE APPLI THANKS」の全社導入を開始しました。
「PHONE APPLI THANKS」を導入したことで、モチベーションアップやコミュニケーションのきっかけになったり、他のメンバーの業務内容を知る良い機会だと感じたりという効果が見られました。
自社でもニューノーマル時代に向けた新サービスとしてオンライン上で気軽な立ち話を実現する「NeWork」やオフィスの入館証をデジタル化する「Smart Me」などをリリースしております。
『全社員フルリモートでも、エンゲージメントスコアが向上し続ける企業秘密を大公開!
~リモートトラスト確立の「ルール・ツール・プレイス」~』
中川: 全社員フルリモートでも、エンゲージメントスコアが向上し続ける企業秘密を大公開!~リモートトラスト確立の「ルール・ツール・プレイス」~というテーマでクイックにご紹介させていただきたいと思います。
PHONE APPLIは全社員フルリモートへ移行したりする中で様々な困りごとがありましたが、一番よかったのは社員のモチベーションが向上し続けているところでした。
本日はこれを中心に皆さんのご参考になればということでご紹介させていただければと思います。
フルリモートをやってみて分かった課題と解決方法として3つのゼロがありました。
1つ目は「統一感ゼロ」で大岡さん、中野さんの話でもありましたが、社員の多様性をうまく受け入れなければならないような困りごとがたくさん出てきたなと思いました。
2つ目はコミュニケーションゼロです。
気軽なコミュニケーションが取りづらいといったところも含めて、コミュニケーションの頻度が減っているというのは実感致しました。
3つ目は安心感ゼロです。
これは非常に厳しい言葉かもしれませんが、会社がちゃんと評価してくれているのか?といったような不安を表明してくれる社員もいます。それを表明はしないが日々困っているような社員も多数いるのではないかということで、この3つのゼロをうまく解消していくような取り組みを実施しました。
1つ目の統一感ゼロ、こちらに関しては社員を細かく分析するアセスメントを実施していくのが重要であると考えております。
このアセスメントもPHONE APPLIが作成いたしました。
是非皆さんにもご活用いただきたいと思っております。
2つ目のコミュニケーションゼロというところでは、1on1の実施や、感謝を送り合う文化、雑談のルールの制定をしました。
3つ目の安心感ゼロというところでは、目標管理をオープンにし成果につながるような目標管理を行うことや、リモートワークをしっかりと継続し、感染者がもし出た場合にはそれを追跡できるようなシステムも用意することでこれらの問題を解決してまいりました。
【クロストーク】3社で考えるニューノーマル時代のソリューションとは
Q:新型コロナウイルスの影響でどのような変化がありましたか?
中川:まず大岡さんへ質問です。
このコロナ禍で様々な変化があったと思いますが、大岡さんの中では働き方にどんな変化が生まれたか教えていただけますか?
大岡氏:Salesforceはコロナ前ものすごく大きなフィジカルイベントを開催しておりました。
グローバルだと、サンフランシスコに17万人集めるようなDream forceというイベントを開催しておりましたし、日本でもSalesforceワールドツアートーキョーと呼ばれるイベントで毎年1万人以上のお客様にお越しいただくといったことをやっておりましたが、コロナの影響でこのフィジカルなイベントが完全に撤廃されたというのが一番大きな特徴だったかなと思っております。
中川:ありがとうございます。
SalesforceといえばDream forceというか、それだけで御社を表現するわけではないですが、サンフランシスコの町がSalesforceの人しかいなくなるんじゃないかというくらいインパクトがありますよね。
大岡氏:そうですね、とても特徴的ですよね。
中川:中野さんは如何でしたか?どのような変化がありましたか。
中野氏:私はもう劇的に仕事の仕方が変わりました。
地域ビジネスとか、アライアンスとか、パートナーシップを組むということを仕事にしていたので、直接人と会ってなんぼという考え方があったんですよね。
それが一切できなくなってしまったので、いったいどうしたらいいのかと当初はとても戸惑いました。
ただ、こういったリモートになって効率的に人とたくさん会えるなというのは逆にありました。
Q:部下とのコミュニケーションで良かったこと、悪かったこと
中川:お二方はいわゆる部下がいらっしゃるかと思うのですが、部下とのコミュニケーションで良かったこと悪かったこと、いくつかあるかと思うのですが教えていただけますか?
大岡氏:私共の会社はですね、毎月中途の社員が入社してきます。
そのときに新しいメンバーとどうコミュニケーションを取っていくのかというのをとても工夫をしています。
コミュニケーションをどう使い分けるかというところにすごく気を使っていますね。
社員同士のコミュニケーションするためのナレッジの共有とかも気兼ねなく出来るように環境を整えるなどの工夫をしました。
中川:なるほどです。
中野さん先ほどのスライドでもチャットの流通量が極端に増大しているというデータを見せていただきましたが、何かもし特徴的なところがあれば教えていただけますか?
中野氏:まさに大岡さんと同じで、最初はどうやってコミュニケーションを取ろうかと苦労しました。
チャットも片っ端から色々な人に送ったりしたのですが、よくよく考えると逆にプレッシャーになって迷惑がられてるのかな?と感じることもあったりしました(笑)
後は今1on1の実施や、オンライン飲み会の開催なども行いました。
まだまだ何が正解なのかは分かりませんし、人によってやり方は変えなければならないなと思いつつも、コミュニケーションのレパートリーというかやり方には幅が出来たなと思っています。
中川:成程、お二人ともありがとうございます。
Q: はたらくにおけるニューノーマルとは
中川:事前に3人で話し合って議論を整理するために「価値観/カルチャー」、「場所」、「ITシステム」、「コミュニケーション」、「評価」、「チーム」、「信頼」、「健康」の8個の項目をまとめさせていただきました。
中野さんこの中でこれは取り組んでいることがあるとか、いい事例があるとかありましたら教えていただけますでしょうか。
中野氏:いくつかポイントはあると思うのですが私が一番コロナ禍で感じるのは価値観/カルチャーの大切さですかね。
我々のようなオールドスタイルの大企業なんかは大きな変化が苦手でしたが、このコロナ禍において変化をせざるを得ないという状況が生じました。
それに対して社員も含めて「価値観/カルチャー」を変化し、新たな環境に適応しているということが我々自身としても衝撃時といいますか、私としては良い変化だったと感じています。
他の日本の大企業なんかも似たような状況なのではないかなと思っていまして、これはある意味日本の企業が変わる大きなチャンスなんじゃないかなと思っています。
中川:ありがとうございます。
大岡さんの方からも先ほどの8つの中から何かトピック・事例があればお話しいただけますでしょうか。
大岡氏:この8つすべてが今働くうえで重要なポイントだとは思うのですが、特にSalesforceのカルチャーで大事なのは5番目の「評価」ですかね。
「The Model」のスライドでもご紹介しましたがKPIが明確で、そのKPIが数字で話が出来るというのが重要なところかと思います。
そしてその数字を取るためにはデータが整理されていなければならない。
今世の中でもデータドリブン・データドリブン経営とか増えていますけれども、SalesforceはSalesforceを使っていますのでそれでデータ・数字を残して活用しています。
この数字で見るところと、プロセスもきちんと評価するという2軸で評価するというのがSalesforceでの「評価」ですね。
中川:最後に皆様へのメッセージ等一言いただけますでしょうか?
中野氏:先ほども申し上げましたが、これは我々だけに限らず色々な企業様が自ら自己変革をする良いきっかけだと思っています。
是非一緒に働き方を変えて良くしていきたいと思っています。
大岡氏:今日の話のテーマにもなると思うのですが、やはり従業員のエンゲージメントがものすごく大事な世の中になっていると思います。
なので、従業員のエンゲージメントするためのツール・テクノロジーが整備されているのも事実としてあるので、それをどう活かして使っていくかというところがすごく重要であると思っています。
中川:ありがとうございます。
我々のノウハウを多くのお客様にご展開させていただける機会を頂ければと思っております。
本日は皆様ありがとうございました。
オンラインセミナーで大変ご好評いただいたため、その際の録画を公開しております。
本セミナーの内容が皆さんのテレワーク・働き方改革の取り組みへの一助となれば幸いです。
また、PHONE APPLIでは働き方改革への取り組みをご紹介するオフィスツア―や、オンラインセミナーなども開催しております。もしご興味頂けましたらこちらもご覧いただけると幸いです。
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ご閲覧いただきありがとうございました。