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【テーマ別】1on1ミーティングで話すこと・ネタ事例 | 話題が即決するポイント5つ | テーマ別のネタ例も紹介

  • 1on1ミーティングを導入しているが話すネタがない
  • 1on1のテーマを決めるポイントを知りたい
  • 部下から「話すことがない」と言われることがある

1on1ミーティングは、上司と部下との信頼関係を構築したり、部下のエンゲージメントを向上させたりといったメリットがあります。

しかし、1on1をするにあたって「話すネタがない」と悩んでいる担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、1on1ミーティングで「話す内容」について次のポイントを中心にお伝えします。


ぜひ本記事の内容を、自社における1on1ミーティングの促進にお役立てください。

【テーマ別】1on1で話すこと・ネタ事例

さっそく、1on1で話すことやネタ事例を見ていきましょう。プライベートや体調・メンタル状況、今後のキャリアなどシーン別に話すネタをご紹介します。

1. 部下のプライベート・趣味

互いの信頼関係を深めるきっかけを作るためにも、部下自身のプライベートや趣味の話は重要です。たとえば次のようなネタがあげられます。

  • 休みの日は何をしているの?
  • お子さんは今何歳なの?
  • 最近うれしかったことはある?

プライベートについて深く問いただすことは極力控えるべきですが、自分について打ち明けることで、部下も「自己開示して良いんだ」と思えます。

部下自身の仕事では見られない側面を知ることで、上司と部下との信頼関係のきっかけを掴めるでしょう。

2. モチベーション・エンゲージメント状況

自社への帰属意識向上や離職防止のためにも、部下自身のモチベーション・エンゲージメント状況も聞くべきです。

質問内容には次のものがあげられます。

  • 直近の仕事はどう感じた?
  • 最近困っていることはある?
  • 業務の中でやりがいを感じたのはどんなとき?

モチベーションが低下している場合、部下自身も低下の原因に気づけていないケースが多いです。

上司には、いち早く部下のモチベーション低下を察知し、部下自身がポジティブになれる切り返しが求められます。

モチベーションを高めるためには、普段の取り組みを褒めたり、成果に行き着くためのプロセスを評価したりすることが大切です。

3. 体調・メンタルの確認

部下自身のエンゲージメント以前に、健康に業務を遂行してもらうためにも、体調やメンタルの確認を行いましょう。

質問項目として次のものがあげられます。

  • 業務でストレスに感じていることは?
  • 家ではきちんと休めている?
  • 仲間との関係で困っていることはない?

体調やメンタルは、業務を進めるうえでベースとなる部分です。部下自身も体調やメンタルのことは上司にも相談しにくい場合もあります。。

そのため、1on1のタイミングでしっかりと聞くことが大切です。

4. チームや組織の改善策

部下から見たチームや組織の課題を聞き、どうすれば改善できるかを1on1で話し合います。質問項目の例は次のとおりです。

  • メンバーに対して言えないことはある?
  • どうすればチームワークが良くなると思う?
  • チームで気になる存在はいる?

上司が「部下から見えるチーム」を知ることで、上司の視点ではなかなか気づけない課題が出てくる場合もあります。職場全体で解決すべきポイントも見えてくるでしょう。

5. 今後のキャリア・将来の展望

部下自身の成長を促すためにも、今後のキャリアや展望について1on1で深掘ります。質問項目の例は次のとおりです。

  • 将来やってみたいことはある?
  • 何か見つけたいスキルはある?
  • 1年後に達成したい目標は?

部下自身の強みや弱みを踏まえながら、希望のキャリアを叶えるために必要な能力や、今やるべきことを提案してみてください。

キャリアが漠然としている場合は、部下自身の生き方や大切にしている価値観を聞き、それをもとにキャリアを手助けしましょう。

1on1で話すことがすぐに決まるポイント5つ

事前準備なしで1on1を始めても、話すことが決まらず無駄な時間になってしまいます。

1on1で話すことをスムーズに決めるためにも、次のポイントを意識してください。

  1. 上司・部下で信頼関係を構築する
  2. お互いに1on1の目的を共有する
  3. 1on1と評価面談を混同しない
  4. 普段から周囲に目を向ける習慣を付ける
  5. チームとのコミュニケーションの機会を増やす

1. 上司・部下で信頼関係を構築する

そもそも上司と部下との間で信頼関係がなければ、1on1は成立しません。

まずは、日ごろから積極的にコミュニケーションを取り、困ったことがないか日常的に相談に乗って信頼関係を積み上げることが大切です。

1on1ミーティングの当日までに、部下が上司に対して心を開いて本音を言える関係性を作っておきましょう。

2. お互いに1on1の目的を共有する

なぜ1on1を行うのか、上司と部下それぞれの目的を共有しましょう。1on1を行う目的として次のものがあげられます。

【上司の目的】

  • 部下の育成
  • 部下のエンゲージメント向上
  • 企業戦略やチーム方針の共有

【部下の目的】

  • 課題や悩みを上司に伝える
  • 課題解決のための改善策の話し合い
  • 目標やキャリアに到達するための壁打ち

上司、部下それぞれで目的は異なりますが、共通目的としては「現状の課題を聞き、チームをよりよい方向に進ませること」などがあげられます。

あらかじめ目的やテーマの書かれたアジェンダを用意し、それに沿って1on1を進めるのも有効です。

3. 1on1と評価面談を混同しない

評価面談とは、部下の評価を決めるために上司と部下が行うミーティングのことです。悩みやビジョンを話し合う1on1とは本質的に意味が異なります。

1on1で「評価を下すこと」を前提とした場合、テーマから逸脱しやすいです。定期的に評価面談を実施している企業は、1on1と評価面談を混同させないよう注意が必要です。

4. 普段から周囲に目を向ける習慣を付ける

1on1の効果を得るために、上司自身は普段から周囲に目を向ける習慣を付けましょう。

たとえば、チームメンバーの仕事ぶりや表情、話し方などです。まずは相手に興味をもち、変化がないか確認してみてください。

もし変化があったら声をかけ、時間があればそのまま相談に乗ってあげることも大切です。

5. チームとのコミュニケーションの機会を増やす

一人ひとりに目を向けるだけでなく、チームとのコミュニケーション機会も重要です。

チームのメンバーと話すためにも、座席移動やランチ会などを行ってみてください。

そのような機会を定期的に設ければ、チームの状況や雰囲気を掴めたうえで1on1に臨めます。

1on1で上司が部下に会話するときのポイント5つ

1on1で部下から話を引き出すための会話のポイントを5つご紹介します。

  1. 部下が話しやすい雰囲気をつくる
  2. 自分から自己開示する
  3. 対話に課題解決のヒントを与える
  4. チームの役割を意識させる
  5. オープンクエスチョンを活用する

1. 部下が話しやすい雰囲気をつくる

上司から「何でも話してよ」と促されても、部下は何を話せば良いかわからず固まってしまいます。

そのため、まずは部下が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。上司は、次の項目を意識してみましょう。

  • 笑顔で話せているか
  • 顔がこわばっていないか
  • 部下の発言にリアクションできているか
  • 柔らかい言葉を使えているか
  • 語気が強くなっていないか

和やかな雰囲気の中で1on1を始められるよう、上記の項目を自問自答しましょう。

2. 自分から自己開示する

部下に話してもらうためには、まず上司自身が自己開示する必要があります。会話例は次のとおりです。

  • 私は〇〇の仕事に慣れるのに1年くらいかかったけど、君はどう?
  • 私が入社2年目のときは重要なプロジェクトにアサインされなかったけど、君は選ばれたからすごいね

上司があまりにも上から目線だと、部下も一線を引いてしまいます。

話しやすい雰囲気を出すためにも、上司自身の弱みや過去に失敗したことを開示するとよいでしょう。

3. 対話に課題解決のヒントを与える

会話の途中に課題解決のヒントを与えるのも、1on1で話しやすい雰囲気を出すポイントです。たとえば次のような例があげられます。

  • 前回はどうやって解決したかな?
  • これまでの経験で同じような場面に遭遇したことはない?

上記のように、過去を振り返ってみるのがオススメです。

部下が何か壁にぶつかっているとき「今」でなく「これまでの経験」を振り返ることで、部下自身が新しいことに気づける可能性があります。

4. チームの役割を意識させる

部下自身がチームにとって大切な役割を担っていることを伝え、本人に意識させることも重要です。会話例として次のものがあげられます。

  • 君がいてくれたことでプロジェクトを達成できた
  • 君の機転のおかげで〇〇の問題を解決できた

部下自身、自分の行動がどう見られているのか不安になっていることも多いです。「大切なチームの一員である」と気づいてもらうことで、エンゲージメントや帰属意識も高まります。

5. オープンクエスチョンを活用する

1on1の会話では、オープンクエスチョンを活用しましょう。オープンクエスチョンとは、「〇〇についてどう思う?」「今後の予定は?」など、相手が自由に答えられる質問方法のことです。

対して、「はい、いいえ」「AまたはB」など回答に制約がある質問はクローズドクエスチョンといいます。1on1におけるオープンクエスチョンの例は次のとおりです。

  • 何が、目標達成の妨げになっているのだろう?
  • これから売上を伸ばしていくために、どういったことに取り組んでいくべきだと思う?

オープンクエスチョンは制約のない質問なので、部下も多くのことを考えます。上司の質問次第で、部下自身にも新たな気づきを与えられます。

【コラム】部下が「1on1で話すことがない」と悩む要因

1on1を実施しても、部下に「話すことがない」と思われ、なかなか会話が進まないことがあります。その要因として次のものが考えられます。

  • 上司も部下も自分自身の話をするのが苦手
  • 上司に相手の話を引き出せるスキルがない
  • 上司が普段から部下と会話していない
  • 部下が上司に威圧感を覚えて心を開けていない
  • 上司からのフィードバックを恐怖に感じる
  • 企業やチームに対して目標や期待がない

上司自身のスキルに問題があったり、上司と部下の日常的なコミュニケーションが不足していたりと、考えられる要因はさまざまです。

1on1がうまくいかないときは、何が原因になっているのか、一度立ち止まって考えてみましょう。

また、部下から「話すことがない」と思われる要因として、帰属意識やエンゲージメントの低下も考えられます。

【紹介】心理的安全性を高めるツール「PHONE APPLI THANKS」とは?

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当社(株式会社PHONE APPLI)では、「PHONE APPLI THANKS」というサービスを提供しています。従業員間で感謝や称賛を"贈りあい"、組織のパフォーマンスを向上させるウェルビーイング経営推進サービスです。

【PHONE APPLI THANKSの特長】

  • 日々で感じた感謝や称賛をメッセージにして送り合える
  • やりとりがオープンに表示されるため社員の活躍を把握しやすい
  • メッセージカードに「いいね」を押すことができる

日々の業務の中で感じた感謝や称賛をカードにして"贈りあう"ことで、従業員それぞれの様子が見えるようになり、認め合う組織風土を育めます。こうした風土が従業員間の心理的安全性や、働くことに対する幸福度を高め、組織の健康経営にも寄与します。

【まとめ】1on1で話すテーマ5つと効率よく進めるポイント

本記事では、1on1ミーティングで話す内容について次のポイントを中心にお伝えしました。

  • プライベートから体調やメンタル状況、今後のキャリアまで、1on1で話す内容はさまざま
  • 1on1では上司と部下の「信頼関係」が重要であり、信頼関係を構築するには日常的なコミュニケーションが大切
  • 部下から「話すことがない」といわれる要因として、上司自身の会話スキル不足や部下がフィードバックに恐怖を感じていることなどがある

1on1ミーティングの会話のネタはさまざまですが、そもそも上司と部下との間で信頼関係がないと、会話が進みません。

1on1を円滑に進めるためにも、日ごろからのコミュニケーションはもちろん、上司自身のスキルや態度、話し方なども意識することが大切です。

ぜひ本記事の内容を、自社の1on1ミーティング促進に役立てください。

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PHONE APPLI THANKSは、どういうツールなの?

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