エンゲージメント

サンクスカードの例文を相手別に紹介!感謝が伝わる書き方のコツも解説

職場で「ありがとう」の気持ちを伝えるサンクスカード。いざ書こうとすると、「どんな言葉を選べば気持ちが伝わるだろう?」と悩んでしまうことはありませんか。

ありきたりな言葉だけでは、せっかくの感謝の気持ちも半減してしまうかもしれません。この記事では、相手の心に響くサンクスカードの例文を、贈る相手やシーン別に詳しく紹介します。

書き方のポイントや注意点も解説しますので、ぜひ参考にして、あなたの感謝を素敵なメッセージに変えてください。


サンクスカードとは?職場の活性化につながる効果

サンクスカードとは、職場の仲間同士で感謝の気持ちをカードに書いて伝え合う取り組みのことです。「ありがとうカード」とも呼ばれ、多くの企業で社内コミュニケーションを活性化させる施策として導入されています。

日々の業務の中では、改めて感謝を伝えるタイミングは意外と少ないものです。サンクスカードという仕組みがあることで、普段はなかなか言えない「ありがとう」を気軽に、そして形にして伝えられるようになります。

この小さな感謝のやり取りが、従業員のモチベーション向上や信頼関係の構築、ひいては組織全体の生産性向上にもつながるのです。

感謝が伝わるサンクスカードを書く3つのポイント

相手の心に響くサンクスカードを作成するには、少しの工夫が必要です。

ただ「ありがとう」と書くだけでなく、以下の3つのポイントを意識することで、メッセージの価値が格段に上がります。

具体的なエピソードを盛り込む

メッセージには、「いつ」「何に対して」感謝しているのかが分かる具体的なエピソードを入れましょう。「先日はありがとうございました」だけでは、相手は何に対するお礼なのか分かりません。

「先日の〇〇の会議資料、作成を手伝っていただきありがとうございました」のように具体的に書くことで、感謝の気持ちが明確に伝わります。相手は「自分のあの行動を見ていてくれたんだ」と嬉しく感じるでしょう。

相手の行動がもたらした良い結果を伝える

相手の行動が、自分やチームにどのような良い影響を与えたのかを伝えることも重要です。

例えば、「〇〇さんがサポートしてくれたおかげで、無事にプレゼンを乗り切ることができ、お客様からもお褒めの言葉をいただけました」といった形です。自分の行動がプラスの結果につながったと知ることで、相手は仕事への貢献を実感し、モチベーションが高まります。

ポジティブな言葉で締めくくる

メッセージの最後は、相手を尊敬する気持ちや、今後の協力関係への期待など、前向きな言葉で締めくくるのがおすすめです。

「〇〇さんの仕事への姿勢、いつも尊敬しています」「これからも一緒に頑張りましょう」といった一言を添えることで、温かい印象を与え、二人の良好な関係をさらに深めることができます。

【相手別】すぐに使えるサンクスカードの例文集

サンクスカード 例文②.jpg

ここでは、贈る相手別にサンクスカードの例文を紹介します。

相手との関係性に合わせて、言葉遣いを調整しながら活用してください。

上司・先輩への例文

上司や先輩へは、感謝の気持ちと共に、指導から学んだことや尊敬の念を伝えると良いでしょう。

丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。



状況

例文

フォローへの感謝

先日は〇〇の件でフォローいただき、誠にありがとうございました。課長のアドバイスのおかげで、無事に契約まで進めることができました。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

指導への感謝

〇〇の業務について、丁寧にご指導いただきありがとうございました。先輩の説明がとても分かりやすく、一人でできることが増えました。教えていただいたことを活かして、チームに貢献できるよう頑張ります。

相談への感謝

先日は業務の相談に乗っていただき、ありがとうございました。〇〇部長に話を聞いていただいたおかげで、悩みが解消され、仕事に集中できそうです。本当に感謝しております。

同僚への例文

同僚へは、日頃の協力への感謝や、相手の仕事ぶりを称賛する気持ちをストレートに伝えると喜ばれます。

少し親しみを込めた表現も良いでしょう。



状況

例文

協力への感謝

〇〇さん、昨日は資料作成を手伝ってくれて本当にありがとう!おかげで早く帰れました。今度、何か手伝えることがあったら遠慮なく声をかけてね!

尊敬・称賛

いつも〇〇さんの企画書には刺激を受けています。発想力が素晴らしくて、勉強になることばかりです。私も負けないように頑張ります!

日常の感謝

いつも明るい挨拶をありがとう!〇〇さんの笑顔に、毎日元気をもらっています。これからもよろしくね!

部下・後輩への例文

部下や後輩へは、感謝の言葉に加えて、成長を認める言葉や期待を伝えるメッセージを入れると、モチベーションアップにつながります。



状況

例文

頑張りを称える

〇〇プロジェクト、最後までやり遂げてくれてありがとう!粘り強く取り組む姿勢は本当に素晴らしかった。〇〇さんに任せて本当に良かったです。

成長を認める

新しい業務に積極的にチャレンジしてくれてありがとう。日々成長していく姿がとても頼もしいです。分からないことがあればいつでもサポートするので、安心して取り組んでください。

日常のサポート

いつも細やかな気配りをありがとう。〇〇さんのサポートのおかげで、チーム全体の業務がスムーズに進んでいます。本当に助かっています。

【シーン別】気持ちが伝わるサンクスカードの例文集

特定のシーンで感謝を伝えたい時の例文です。具体的な状況を思い浮かべながら参考にしてください。

仕事を手伝ってもらった時の例文

急な仕事や難しい案件を手伝ってもらった際は、感謝の気持ちをすぐに伝えることが大切です。

「〇〇さん、先ほどは急なデータ入力を手伝っていただき、本当に助かりました。おかげさまで、無事に期限に間に合います。迅速な対応に心から感謝しています」のように、何が助かったのかを明確に伝えましょう。

相談に乗ってもらった時の例文

仕事の悩みやプライベートな相談に乗ってもらった際は、感謝と共に、気持ちが楽になったことを伝えると相手も安心します。

「先日は親身に相談に乗ってくれてありがとうございました。〇〇さんと話せて、気持ちがすごく楽になりました。おかげで明日からも頑張れそうです」といったメッセージは、相手との信頼関係を深めるでしょう。

日常のささいな行動への例文

日常の中の小さな親切や気遣いに対しても、感謝を伝える習慣は職場を明るくします。「いつも率先して部署のゴミをまとめてくれてありがとう。

〇〇さんのおかげで、いつも気持ちよく仕事ができています」「さっき、コピー用紙を補充してくれていましたね。ありがとう!とても助かります」など、見過ごしがちな行動に光を当てることで、お互いを思いやる文化が育まれます。

これは避けたい!サンクスカードのNG例

良かれと思って書いたメッセージが、かえって相手を困惑させてしまうこともあります。

感謝を伝える際は、抽象的な表現や恩着せがましい言い方は避けましょう。



NG例

理由と改善案

「いつもありがとう」

何に対して感謝しているのかが伝わりません。「先日の〇〇の件、ありがとう」のように具体的なエピソードを加えましょう。

「助かりました。今度おごります」

感謝の気持ちがお金や物で解決できるような軽い印象を与えかねません。まずは純粋な感謝の言葉を伝えましょう。

「〇〇してあげたから、今度はお願いね」

感謝ではなく、見返りを求めるような印象を与えてしまいます。感謝の気持ちだけをシンプルに伝えることが大切です。

サンクスカードがマンネリ化しないための工夫

サンクスカード 例文③.jpg

サンクスカードの制度を導入しても、時間が経つと形骸化し、マンネリに陥ることがあります。そうならないためには、運用の工夫が必要です。

報酬制度(ピアボーナス)を取り入れる

サンクスカードのやり取りに、少額のインセンティブ(報酬)を組み合わせる「ピアボーナス」制度も有効な手段です。感謝のメッセージと共にポイントを送り合い、貯まったポイントを商品やサービスと交換できる仕組みです。

感謝されることが報酬という目に見える形になるため、従業員のモチベーション維持につながり、制度の活性化が期待できます。

アプリやツールを活用する

手書きのカードには温かみがありますが、運用に手間がかかるという側面もあります。特にリモートワークが中心の職場では、オンラインで手軽に送り合えるアプリやツールの活用がおすすめです。

スマートフォンから隙間時間に送付できたり、送受信数がデータ化されたりするため、管理者の負担も軽減されます。様々なデザインのカードが用意されているサービスもあり、マンネリ化を防ぐ助けになります。

経営層や上司から積極的に送る

サンクスカードの文化を組織に根付かせるためには、役職が上の人から率先して送ることが非常に重要です。経営層や管理職が積極的に部下や他の従業員に感謝を伝える姿を見せることで、従業員も「サンクスカードを送って良いんだ」と感じ、安心して利用できるようになります。

トップからのメッセージは、従業員のエンゲージメントを高める上でも大きな効果があります。

サンクスカードの導入で成功した企業事例

サンクスカードは多くの企業で導入され、組織風土の改善に貢献しています。



企業名

取り組み内容

日本航空株式会社(JAL)

株式会社オリエンタルランド

これらの事例から、サンクスカードが単なる感謝の伝達ツールにとどまらず、企業理念の浸透や従業員のエンゲージメント向上に深く関わっていることが分かります。

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