1on1で話すことがないエンジニア必見!会話が弾むテーマと質問集
エンジニアの部下との1on1で「最近どう?」と聞いても、「特にありません」「順調です」と返され、その後の会話が続かずに気まずい沈黙が流れてしまうことはありませんか?忙しい業務の合間を縫って時間を確保しているにもかかわらず、進捗確認だけで終わってしまったり、ただの雑談で時間を浪費しているように感じたりすると、お互いにとってストレスになってしまいます。
この記事では、エンジニアとの1on1で「話すことがない」という悩みを解決するための具体的なトークテーマや、明日から使える質問リストを紹介します。読み終わる頃には、次回の1on1が楽しみになるような、有意義な対話のヒントが得られるようになります。
【この記事でわかること】
なぜエンジニアとの1on1で会話が止まってしまうのか?
多くのマネージャーが1on1で話題に困る背景には、構造的な原因やエンジニアという職種特有の事情が隠れています。会話が弾まない原因を正しく理解することで、適切な対策を打つことができるようになります。
まずは、なぜ「話すことがない」状態に陥ってしまうのか、その主な理由を掘り下げてみましょう。
進捗確認がメインの場になっているから
1on1の時間が、単なる業務の進捗報告会になってしまっているケースは非常に多く見られます。朝会やプロジェクトの定例会議で共有すれば済むような「何をやったか」の確認に終始してしまうと、部下は「わざわざ1on1で話す新しいネタはない」と感じてしまいます。
業務連絡であればSlackやチケット管理ツールで完結するため、対話としての付加価値を感じられず、部下のモチベーションも上がりません。
1on1は管理のための時間ではなく、部下の思考を整理したり、悩みを聞き出したりするための時間であるという認識のズレが、話題の枯渇を招いています。
心理的安全性が低く本音を言いづらいから
上司と部下の間に十分な信頼関係が築けていない場合、部下は防御的な姿勢になり、当たり障りのない回答しかしなくなります。特にエンジニアは論理的な整合性を重視する傾向があるため、「未確定なことを話して評価を下げたくない」「解決策のない不満を言って面倒なやつだと思われたくない」と考えることがあります。
「何を言っても否定されない」「相談すれば一緒に考えてくれる」という心理的安全性が確保されていない場では、部下から自発的に話題を提供することは期待できません。沈黙の原因は話題がないことではなく、話しても大丈夫だという安心感の欠如にある場合が多いのです。
エンジニア特有の興味関心に触れていないから
エンジニアという職種は、技術的な探究心や開発プロセスへのこだわりなど、独特の関心領域を持っています。マネージャー側が技術に詳しくない場合や、興味を示さない場合、部下は「この話をしても理解してもらえないだろう」と判断して口を閉ざしてしまいます。
逆に、コードの品質、技術的負債、新しいツールの導入といった「エンジニアが日頃感じているモヤモヤやワクワク」に焦点を当てると、驚くほど饒舌になることもあります。相手の関心事に関心を持てていないことが、会話の糸口を見失う大きな要因となっています。
エンジニアが思わず話したくなる鉄板のトークテーマとは?
原因がわかったところで、次は具体的にどのような話題を振れば会話が活性化するのかを見ていきましょう。一般的な雑談(天気や趣味の話)も悪くはありませんが、エンジニアとの1on1では「業務と個人の関心が重なる領域」をテーマにすると、自然と熱量の高い会話が生まれます。
ここでは、エンジニアの部下が食いつきやすく、かつ組織にとっても有益な情報が得られる4つの鉄板テーマを紹介します。
現在の開発環境や技術的負債への不満を聞く
日々の開発業務の中で感じている「やりづらさ」や「非効率」についての話題は、エンジニアにとって尽きることのないネタの宝庫です。「今のコードベースで一番リファクタリングしたい部分はどこ?」「開発環境でストレスを感じているボトルネックはある?」といった問いかけは、現場の課題を吸い上げる絶好の機会になります。
部下にとっては、自分の苦労や工夫を理解してもらえるチャンスであり、マネージャーにとっては、将来のリスクや生産性向上のヒントを得る貴重な時間となります。
不満をネガティブなものとして封殺せず、改善の種として歓迎する姿勢を見せることで、部下は安心して課題を共有してくれるようになります。
最近気になっている技術やツールの話題を振る
エンジニアの多くは、新しい技術やトレンドに対して常にアンテナを張っており、学習意欲を持っています。「最近Twitter(X)やテックブログで見かけて気になっている技術はある?」「今プライベートで触ってみたい言語やフレームワークはある?」と聞いてみるのも効果的です。
業務に直結しない技術の話であっても、部下の知的好奇心やキャリアの志向性を知る上で非常に役立ちます。
もし部下が熱心に語ってくれたら、たとえマネージャー自身が詳しくなくても、「へぇ、それはどんなメリットがあるの?」と興味を持って深掘りするだけで、会話は十分に盛り上がります。
将来的な技術キャリアやロールモデルを深掘りする
自身のキャリアパスについて悩んでいるエンジニアは多く、スペシャリストを目指すのか、マネジメントに進むのか、あるいはフルスタックに広げるのか、模索していることがよくあります。
「3年後はどんなエンジニアになっていたいイメージがある?」「社内や業界で『この人すごいな』と思うロールモデルはいる?」といった質問は、中長期的な視座を引き出す良いきっかけになります。
日々の業務に追われていると忘れがちな「自分の成長」に目を向けさせることで、1on1の時間を「自分のために用意された時間」だと認識してもらえます。キャリアの話は一度で結論が出るものではないため、継続的に話し合うメインテーマとして据えることができます。
チームの開発プロセスやルールの改善案を募る
自分自身の作業だけでなく、チーム全体の動きやルールについても、エンジニアは意外とシビアな視点を持っています。「今のコードレビューの運用で変えたほうがいいと思うことはある?」「ドキュメント管理をもっと楽にするアイデアはないかな?」と、チーム改善のパートナーとして意見を求めてみましょう。
自分もチーム作りに関与しているという当事者意識を高めることができますし、「自分の意見が採用された」という成功体験はモチベーションに直結します。具体的な改善案が出てこなくても、一緒に現状の問題点を整理するだけで、建設的な対話の時間となります。
1on1のマンネリ化を防ぐ具体的な運用テクニックは?
トークテーマを知っているだけでは、毎週や隔週の1on1を継続的に充実させるのは難しいかもしれません。マンネリ化を防ぎ、常に新鮮で意義のある時間にするためには、運用の仕組みそのものを工夫する必要があります。
精神論ではなく、仕組みで解決するための実践的なテクニックを3つ紹介します。これらを取り入れるだけで、準備の負担が減り、会話の質が劇的に向上します。
アジェンダを事前にNotion等で共同編集する
「話すことがない」状態を回避する最も確実な方法は、事前にアジェンダ(議題)を決めておくことです。NotionやGoogleドキュメントなどの共有ツールを活用し、1on1の開始時間までに「話したいこと」をお互いに書き込むルールにしましょう。
部下からの記入がない場合でも、マネージャー側が「今週のプロジェクトで気になった点」や「共有したい経営方針」などを書いておくことで、呼び水になります。
事前にトピックが可視化されていると、お互いに心の準備ができ、開始直後の「えーっと、今日は何話しましょうか」という気まずい時間をゼロにすることができます。
アジェンダ項目例 |
具体的な記入内容のイメージ |
業務・進捗の悩み |
設計で迷っている箇所がある、スケジュールに遅れが出そう |
技術・学習の共有 |
新しいライブラリを試してみた感想、週末に参加した勉強会の話 |
組織・チームの課題 |
会議が多すぎて作業時間が取れない、仕様書の不備が多い |
健康・メンタル |
最近寝不足気味、リモートワークで運動不足 |
キャリア・目標 |
次の四半期目標の相談、資格取得の計画 |
ログを残して前回の続きから会話を始める
1on1の内容を記録(ログ)に残し、次回の冒頭で前回の振り返りから入るという流れを作ると、会話がスムーズにつながります。「そういえば前回、〇〇の件で悩んでいたけど、その後どうなった?」と聞くことで、部下は「自分の話を覚えていてくれた」「気にかけてくれている」と感じ、信頼感が高まります。
話が途切れたときも、過去のログを見返すことで「この時の目標、今はどのくらい進んだ?」と話題を再燃させることができます。記録は詳細な議事録である必要はなく、話したトピックとネクストアクションを数行メモしておくだけで十分です。
開催頻度や時間を柔軟に見直して調整する
どうしても話すことがない時期や、業務が落ち着いているタイミングであれば、無理に毎週実施する必要はありません。「今週は特にトピックがなさそうだから、15分で切り上げようか」と短縮したり、「今月は隔週に変更しようか」と頻度を調整したりすることも検討しましょう。
形骸化した1on1を無理やり続けるよりも、メリハリをつけるほうが部下にとっても負担が少なく、必要なときに集中して話せるようになります。
ただし、完全に中止してしまうと相談のハードルが上がってしまうため、「時間は短くても枠は確保しておく」あるいは「雑談タイムと割り切る」など、接点を絶やさない工夫は必要です。
明日からすぐに使えるエンジニア向け質問リストは?
最後に、実際の1on1の現場ですぐに使える具体的な質問リストを紹介します。会話が止まってしまったときや、新しい話題を切り出したいときに、このリストからピックアップして問いかけてみてください。
部下の思考を深め、意外な本音を引き出すためのトリガーとして活用できます。
業務の振り返りと課題発見のための質問
直近の業務を通じて得られた経験や、隠れた課題を言語化してもらうための質問です。
単なる報告ではなく、「どう感じたか」「どう考えたか」というプロセスや感情に焦点を当てるのがポイントです。
- 「今週の仕事の中で、一番テンションが上がった瞬間はいつでしたか?」
- 「逆に、一番エネルギーを消耗した、やりたくない作業はありましたか?」
- 「もし時間を戻せるとしたら、あのトラブル対応をどうやり直しますか?」
- 「今のプロジェクトで、技術的に一番リスクが高いと感じている部分はどこですか?」
- 「最近、コードを書く時間は十分に確保できていますか?」
中長期的なキャリアを考えるための質問
日々のタスクに追われていると後回しになりがちな、将来のキャリアやスキルアップについて考えるための質問です。
部下の成長意欲を刺激し、マネージャーとしてどうサポートできるかを探るきっかけになります。
- 「今の業務の中で、今後伸ばしていきたいスキルはどの分野ですか?」
- 「半年後、自分の履歴書にどんな実績を追加できていると嬉しいですか?」
- 「エンジニアとして『市場価値が高い』と思うのはどんな人ですか?」
- 「今のチームの中で、自分が貢献できていると感じる強みは何ですか?」
- 「もし制限がないとしたら、次はどんなプロジェクトや技術に挑戦してみたいですか?」
組織やチームへのフィードバックを促す質問
部下を「チームの改善パートナー」として巻き込み、組織全体の課題解決につなげるための質問です。
自分たちのチームをより良くするために意見を求めることで、当事者意識とエンゲージメントを高めることができます。
- 「チームの生産性を下げる『無駄』なプロセスがあるとしたら何だと思いますか?」
- 「新しく入ってくるメンバーのために、ドキュメントやオンボーディングで改善できる点はありますか?」
- 「私たちのチームで、『もっとこうしたら楽しくなるのに』と思うことはありますか?」
- 「会議の質や量について、正直どう感じていますか?」
- 「私(マネージャー)のサポートで、もっと増やしてほしいこと、逆に減らしてほしいことはありますか?」
コミュニケーションポータル「PHONE APPLI PEOPLE」とは
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まとめ
この記事の要点をまとめます。
- エンジニアとの1on1で会話が弾まない主な原因は、進捗確認への偏りや、技術的な関心への共感不足にあります。
- 技術的負債、新しい技術トレンド、開発プロセスの改善など、エンジニアの関心が高いテーマを振ることで対話は活性化します。
- アジェンダの共同編集や質問リストの活用により、準備の負担を減らしつつ、信頼関係を深める有意義な時間をデザインしましょう。
1on1は、部下のために使う時間であると同時に、マネージャー自身が現場のリアルな声に触れる最良の機会でもあります。沈黙を恐れず、まずは部下の関心事に耳を傾けることから始めてみてください。


