なぜ従業員エンゲージメントを高めると働き方改革につながるのか?その理由と高める施策、成功事例を紹介
「従業員エンゲージメント向上と働き方改革の関係性について知りたい」
「働き方改革を実現させるために行うべき従業員エンゲージメント向上施策について知りたい」
「従業員エンゲージメントを向上させる事例についても知りたい」
従業員エンゲージメントとは、社員の企業に対する信頼や貢献意識を指すものです。生産性向上や離職率低下などさまざまなメリットがあり、これらは「働き方改革」にもつながります。そこで本記事では、従業員エンゲージメントと働き方改革について、次のポイントを中心にお伝えします。
ぜひ本記事の内容を、自社における従業員エンゲージメント向上にお役立ていただき、働き方改革にもつなげてください。
働き方改革において、従業員のエンゲージメント向上が重要な理由
タイトルにもある通り、働き方改革において従業員エンゲージメントの向上は必要不可欠です。その理由として次の2つがあげられます。
1. 生産性の向上による労働時間の短縮
従業員エンゲージメントが高いと、社員の仕事に対するモチベーションも高くなる傾向があります。したがって仕事の生産性が高まり、労働時間が短縮された結果、残業時間が削減され、働き方改革につながるというわけです。
2. 離職率を改善できる
今では人材不足に加えて終身雇用の崩壊が囁かれている状況から転職が当たり前となり、離職率に頭を抱える企業も多いです。このような状況下でも、既存社員のエンゲージメントを高めることで、社員の会社に対する帰属意識が高まり、人材流出を防ぐことにもつながります。
従業員のエンゲージメントを向上させる方法
続いて、従業員エンゲージメントを向上させる具体的な方法についてみていきましょう。
- 企業理念の共有
- コミュニケーションの活性化
- インセンティブ制度の導入
- ワークライフバランスの推進
- 人事評価制度を整備する
1. 企業理念の共有
従業員エンゲージメントを高めるためにも、企業理念やビジョンを共有しましょう。共有することで、社員自身が「理念やビジョンに沿った行動をできているか」を確認できるようになり、チームや組織力アップにつながります。定期的に全社共有するのも良いですし、直接対話する機会を設けても良いでしょう。
2. コミュニケーションの活性化
従業員エンゲージメント向上においては、社内の人間関係も重要です。コミュニケーションが良好でないと、チームでの協調性が損なわれ、会社に対する愛着心も失われるなど、さまざまな弊害が生まれてしまいます。
現在(2021年11月)はまだまだコロナ禍で社内コミュニケーションが取りづらい状況は続いています。しかし、オンライン交流会やイベント開催など、少しでも社内コミュニケーションが円滑になるような取り組みを行いましょう。
3. インセンティブ制度の導入
インセンティブ制度の導入も有効です。インセンティブ制度とは、社員の成果に応じて基本給とは別に報酬を支払う仕組みのことです。社員は努力した分だけプラスで報酬を受け取れるため、従業員エンゲージメント向上が期待できます。
4. ワークライフバランスの推進
従業員エンゲージメント向上のためには、社員のメンタルが健康であることが必須です。そのためには、仕事だけでなくプライベートも充実していなければなりません。社員がワークライフバランスのとれた生活を送れるよう、有給休暇や残業の制度を見直してみましょう。
5. 人事評価制度を整備する
人事評価制度も、社員のモチベーションに大きな影響を与えます。評価制度が曖昧だと、社員は自分が正当に評価されているのか分からなくなり、エンゲージメントが下がってしまいます。したがって透明性が高く、社員が納得する評価制度を整えることが大切です。
従業員のエンゲージメントを高めながら、働き方改革を実現するための具体的な施策
前章では、従業員エンゲージメントを高める施策をお伝えしました。本章では、同時に働き方改革を実現する方法をいくつかご紹介します。
- フリーアドレスやテレワークの導入
- 1on1ミーティングの導入
- ピアボーナスの導入
- メンタルヘルスケアの導入
1. フリーアドレスやテレワークの導入
オフィス環境が良いと社員のモチベーションも高まります。そのためにフリーアドレスやテレワークを積極的に導入しましょう。
個人の固定席を設けないフリーアドレスは、社内コミュニケーションの促進につながります。一方のテレワークでは、子育てや介護で忙しい社員でも、モチベーションを保ちながら働くことができます。
2. 1on1ミーティングの導入
1on1ミーティング(以下、1on1)もおすすめです。
1on1とは、文字通り上司と部下が1対1で話すミーティングのことです。仕事内容や評価、社内の人間関係などジャンルを問わず2人で話し合います。
1on1によって社員が相談しやすい環境が作られるため、社内コミュニケーション円滑化につながります。
3. ピアボーナスの導入
ピアボーナスとは、社員同士で報酬を贈り合う制度です。
感謝の気持ちや相手への評価をポイントやメッセージにして贈り、後日それが実際の報酬として会社から支払われます。
こちらも社内コミュニケーション促進に有効です。ピアボーナスが浸透すれば、社員がお互いを尊重しあう風土が生まれ、社内の雰囲気も格段に良くなるでしょう。その結果、「この会社に居たい」という帰属意識が高まり、従業員エンゲージメント向上につながるのです。
4. メンタルヘルスケアの導入
先述したように、社員のモチベーションを維持・向上させるためには、本人が心身ともに健康であることが大前提です。そこで社員の健康状態を測るために、「ストレスチェック」を導入してみるのも良いでしょう。
ストレスチェックは常時50人以上の従業員を雇用している企業に義務付けられています。労働時間や労働環境、体調の状態についての調査票を作成し、アンケートを実施。その結果から「高ストレス者」がいた場合、医師や保健師による相談窓口を設置するなどの改善策を講じる必要があります。
【コラム】働き方改革が目指すゴールとは?
働き方改革とは、そもそも何を目的に行われているのでしょう。首相官邸ホームページによると、働き方改革には以下のような意義があると明記されています。
- 働く人の視点に立って、労働制度の抜本改革を行い、 企業文化や風土も含めて変えようとするもの。働く方一人ひとりが、より良い将来の展望を持ち得るようにする。
- 生産性向上の成果を働く人に分配することで、賃金の上昇、需要の拡大を通じた成長を図る「成長と分配の好循環」が構築される。
- 中間層が厚みを増し、消費を押し上げ、より多くの方が心豊かな家庭を持てるようになる。
働き方改革のゴールは、働く人が将来に希望をもち、心豊かな家庭をもてる状況を作り出すことです。企業としては、社員が仕事とプライベートを共に充実させられるような施策を講じていく必要があるでしょう。
【事例】従業員のエンゲージメントを高めた成功事例の紹介
これまで従業員エンゲージメント向上の施策をお伝えしましたが、これだけではまだまだイメージが掴みにくいかもしれません。そこで、いくつか事例をご紹介します。ぜひ自社の従業員エンゲージメント向上にお役立てください。
SanSan株式会社
SanSan株式会社は、クラウド名刺管理サービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」などを運営する会社です。同社では「全員がリーダーシップを発揮できる組織」をテーマに掲げており、従業員エンゲージメント向上に関する取り組みも数多く実施しています。
【実施している施策】
- チャージ休暇
- イエーイ(在宅勤務制度)
チャージ休暇とは、7〜9月のあいだに休暇を取得できる制度です。社員が日々の疲れをリフレッシュするために「連続3日間」の休暇をとることができます。イエーイと呼ばれる在宅勤務制度も実施。子育てや介護、そのほか家庭の事情で忙しい社員でも安心して働けるようになっています。
スターバックスコーヒー
アメリカ発進の世界的コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」の事例です。スターバックスといえば「気持ちの良い接客」をイメージする方も多いのではないでしょうか。スタッフのいきいきとした働きぶり、まさに従業員エンゲージメントが高いといえます。【実施している施策】
- 主体性に動くためにマニュアルは持たない
- アルバイトを「パートナー」と呼ぶ文化
同社ではスタッフの「主体性」を重視していることから、マニュアルがほとんどありません。誰にとっても居心地の良い場所を作る「サード・プレイスをつくる」というビジョンが共有されているため、マニュアルで縛らずとも社員が主体的に動ける体制が作られています。
またアルバイトやパートタイマーのことを「パートナー」と呼ぶなど、お互いに認め合い、それぞれが「自分の居場所だ」と思えるような職場づくりを行っています。
従業員のエンゲージメントを高めるツール「PHONE APPLI THANKS」とは?
当社株式会社PHONE APPLIでは、「PHONE APPLI THANKS」というサービスを提供しています。社員同士が感謝の気持ちを"おくりあう"ツールで、従業員エンゲージメント向上に役立ちます。
感謝や称賛を"おくりあい"組織のパフォーマンスを向上。PHONE APPLI THANKSは、ポジティブな気持ちを"おくりあう"サービスです。日々の業務の中で感じた感謝や称賛をカードにして"おくりあう"ことで、社員それぞれの様子が見えるようになり、認め合う組織風土を育むことができます。こうした風土が社員間の心理的安全性や、働くことに対する幸福度を高め、組織の健康経営にも寄与します。
1.THANKSカード送受信
業務上のやりとりでは伝えにくい感謝や称賛のメッセージを気軽に送り合うことで、 承認・称賛しあえる文化を醸成します。
2.社員の活躍を見て状況把握
やりとりが社内でオープンに表示されることで、状況の把握や気軽なコミュニケーションを実現します。
3."いいね"で称賛
たくさんの賛同・共感が伝わることで、社員の自信やモチベーションを高めます。
【PHONE APPLI THANKSの特長】
- 日々で感じた感謝や賞賛をメッセージにして送り合える
- やりとりがオープンに表示されるため社員の活躍を把握しやすい
- メッセージカードに「いいね」を押すことができる
同ツールによって社員それぞれの様子が見えるようになり、認め合う組織風土を育むことができます。社員の働くことに対する幸福度が高まり、組織の健康経営にも良い影響を与えるでしょう。
【まとめ】エンゲージメント向上と働き方改革について
本記事では、従業員エンゲージメントと働き方改革について、以下のポイントを中心にお伝えしました。
- 従業員エンゲージメントの向上は、労働時間短縮や離職率改善など「働き方改革」にもプラスの影響を与える
- フリーアドレスやテレワーク、1on1ミーティング、ピアボーナス、メンタルヘルスケアなどの施策が有効
- 働き方改革のゴールは「働く人が将来に希望をもつこと」なので、企業としては、社員のワークライフバランス充実につながる施策を講じる必要がある
従業員エンゲージメントの向上は、働き方改革にもプラスに働きます。施策もいくつかお伝えしましたが、会社の風土や価値観によって導入すべき施策も異なります。本記事の内容を参考にして、自社の社員が気持ちよく働ける職場づくりにお役立てください。
サンクスカードをお手軽に導入しませんか?
「PHONE APPLI THANKS」は感謝や称賛を"おくりあい"組織のパフォーマンスを向上させるサービスです。日々の業務の中で感じた感謝や称賛をカードにして"おくりあう"ことで、認め合う組織風土を育むことができます。こうした風土が社員間の心理的安全性や、働くことに対する幸福度を高め、組織の健康経営にも寄与します。