導入事例
Mipox株式会社
Mipoxは顔料と色箔の輸入業者として1925年に設立、その後は箔の塗布技術を応用し研磨フィルムの製造に成功して精密研磨分野に参入した。現在は製品提供から受託加工、コンサルティングまでをトータルに手がける、研磨のワンストップソリューション企業へと成長している。今後は精密研磨だけでなく、一般研磨市場向け製品などラインナップを拡充させ、さらなる技術、サービスの向上に努めている。
Mipoxのように長期にわたりビジネスを行うには「変わり続け、常に新しいチャレンジをする必要があります」と言うのは、Mipox株式会社 代表取締役社長の渡邉 淳氏だ。変化のためにMipoxには、新しい技術を積極的に取り入れる体質があった。「22年前にはすでに従業員にメールアドレスを配布し、Eメールを使って海外拠点ともやり取りをしていました」とのこと。
とはいえ新しい技術をいち早く取り入れる面もあったが、導入した技術に満足し立ち止まってしまうこともあった。「2008年に社長になり周りを見回すと、進んでいる会社だと思っていたのがそうでないことに気付きました」と渡邉氏。
渡邉氏が社長に就任した当初は、Mipoxの業績は低迷していた。打開するには、まずは外科手術的にリストラなどを進める必要があった。それを実践しマイナスだった利益は3年目にはプラスマイナスゼロのレベルに回復する。その後は新たな投資と、生産性を上げる必要があると考えた。「ITを使い人に依存するようなビジネスのやり方を変えようと考えました」と渡邉氏。
2005年ころから、渡邉氏は半導体事業部を任されていた。当時はサービスや製品も増え、社内組織も海外を含め広く展開するようになっていた。「顧客がいて製品開発の組織があり、海外とのやり取りも増えていました。1つの製品に大勢が関わり、それぞれがさまざまなデータを持っていました。そのため、必要な情報がどこにあるのかが分からない状況もありました」と振り返る。
この状況の改善を検討したいと考え、ビジネスは必ず顧客に関わることから行き着いたのがCRMだった。
そして「CRM」で情報検索しヒットしたのがSalesforce.comだった。SalesforceのCRMならば問題を解決できる考え、経営層に導入を提案したがこの時は理解を得られなかった。
月日が過ぎ社長に就任し業績が回復し始めた2011年ころ、改めて事業の効率化にどう取り組むべきかを考えた。そして再び思い至ったのがCRMだった。改めてSalesforce.comに相談し、今度は自らの判断でSalesforceの導入を決めた。
現在Mipoxでは、Salesforceのクラウドサービスを「ワンプラットフォーム」として、社内情報の共有を行いビジネスの効率化を図っている。さらにこのワンプラットフォームを使い、働き方の改革にもチャレンジしている。働き方の改革では、電話などのコミュニケーションの改善にも取り組んでいる。
メールやチャットなどのツールが登場しても、電話による音声コミュニケーションが必要なシーンは多い。そのため電話コミュニケーションも、Salesforceに統合化したいと考えていた。
「多くの社員が会社用、個人用で2台の端末を持ち歩いています。経営としては物事をシンプルにしたいのに、2台持ちはシンプルではありません。そう思っていたら、Phone Appliの石原社長から、スマートフォ
ンにセキュアに内線を持たせられるソリューションがあり、それがSalesforceの仕組みとして使えると紹介されました。」(渡邉氏)
渡邉氏は、説明を聞き「PhoneAppli for Salesforce」がコミュニケーションをシンプルにできるツールだと判断する。MipoxではPhoneAppli for Salesforceを、まずはIT部門などに限定的に導入し利用を開始した。使い始めてみるとSalesforceの上で電話帳や組織図の機能が利用できる便利さを実感したとのこと。たとえば出退勤の管理で同社が利用しているSalesforce上の「TeamSpirit」との連携も実現されている。「スマートフォンで電話をかける際に、PhoneAppliから社員の出退勤状況が分かるのはかなり便利です」と言うのは、IT戦略室 室長の千野大和氏だ。
さらにPhoneAppli for Salesforceの名刺情報の取り込み機能も評価が高い。「名刺管理のサービスは他にもありますが、それらを使うとなれば別のアプリケーションを入れなければなりません。PhoneAppliなら、電話帳も名刺管理もSalesforceの中で完結できます」
と渡邉氏。営業活動は名刺を起点に始まることが多い。なので、名刺情報をSalesforceの取引先情報と自動で連携できる機能は、営業活動の迅速化にもつながると指摘する。
もう1つ評価しているのが、グローバル対応だ。Mipoxには海外にも社員は多い。そのため社内の仕組みはグローバル対応していることが要件となる。Salesforceを採用しているのも、グローバル対応していることが大きな理由の1つだ。その上で動くPhoneAppliにも、当然ながらグローバル対応が求められたのだ。グローバル対応したPhoneAppliから、よりスムースに世界中の社員とコミュニケーションがとれるようにする。これは今後さらに期待されているところでもある。
「Mipoxでは、Salesforceのワンプラットフォームの上にあらゆるITの仕組みを統合したいと考えています。全てがそれに載らないとしても、Salesforceとシームレスに連携できる仕組みを採用していきます」と渡邉氏。Phone Appliでは、Salesforceのマーケティングオートメーション機能であるPardotとの連携や人事情報を管理するHR機能の追加の予定もあり、MipoxではこれらのようにSalesforceの上で動く便利な機能をさらに増やして欲しいと期待している。
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