機密情報である商社の取引先情報をセキュアに活用するコミュニケーションポータル
株式会社ハヤカワカンパニー
「人と素材の可能性で新たな市場を切り拓く」プロフェッショナルを輩出する技術商社として、創業88年を迎えた株式会社ハヤカワカンパニー。老舗として多くのお客様からの信頼を勝ち得ながら、日本のみならず東南アジアでの海外事業展開を最大限活かす形で、三菱マテリアル株式会社子会社の菱栄金属株式会社をグループ会社化するなど、積極なビジネス展開を進めている。
これまで築き上げた既存の取引先との信頼ネットワークを、新規のお客様へと拡大するなかで、経営基盤として採用を決めたのがSalesforceのプラットフォームだった。「Salesforceを経営基盤として導入する決断をしてから4年、ようやく環境の整備が整い、これから活用の段階に進むことができます」と笑顔で話すのは半谷氏。4年前にSalesforceプラットフォームの導入を決めてから、Lightning Experienceへの切り替えやグループウェアの導入など、自らが作成したロードマップに基づいて着実に環境整備を進めてきた。
個人利用の名刺管理アプリは機密情報がリスクに晒される
強い信頼関係で構築された顧客ネットワークは、良い意味でも悪い意味でも、大きな変化が少ない。新たに交換する名刺の数は、異動などのイベントで発生するものの、それほど多くない状況であった。
しかし、上述の菱栄金属株式会社や水谷製作所のグループ化、大阪営業所の開設など、積極的なネットワーク拡大を図る中で、経営陣を筆頭に、名刺交換の数も増えていった。
「商社の取引先情報は、信頼関係の根幹となる機密情報。この取引先情報を、個人の管理に任せておくことはリスクになると考えました」と語る半谷氏。
また、徐々に環境が整備されてきたSalesforceを、これからさらに活用していくことを考えると、名刺情報をはじめとした取引先情報を、新しい経営基盤であるSalesforceに一元化することは必定であった。
そんな時、既に導入していたグループウェア『アルゴス』を導入したパートナー企業から、PhoneAppli for Salesforceを勧められたのだという。
そこでPhoneAppli for Salesforceの無料トライアルを行ったところ「Salesforceを経営基盤として使うにあたって一番親和性が高い」と感じたという半谷氏。すぐに、導入を決めたという。
スムーズな導入、つまずくことなく設定完了
その後の導入はスムーズで、本番利用開始から、社内説明会を開催するまで、マニュアルを見ながら、つまずくところもなく設定が進んだという。
「設定で苦労したことは無いですが、強いて言うなら、社員の意識をどう変えていくべきかが、難しいところです。
紙(の名刺)はもう溶解処分しましょう、個人利用アプリはやめましょう、と啓蒙して廻りますが、『自分は特にいいです』と言う人もいます。 名刺情報は会社の財産であるということを、あまり認識していない人もいますし」と意識改革の難しさを語る半谷氏。
管理部門でも利用開始、全社で着信表示も活用
しかしながら、徐々に状況は変わってきているという。1月に開催した社内説明会では、iPhoneやスキャナを使った名刺取込や、社外連絡先の活用方法について案内し、着信表示や社外連絡先の「組織表示」等、反応の良い機能がいくつか見えてくることで手応えを感じているとのこと。
来年度以降は、管理部門が交換した名刺もオペレータ入力を使えるようにし、精度の高い名刺情報を全社で活用しきたいとのことだ。
●導入前の課題
名刺情報を個人利用のアプリで管理しておりセキュリティリスクが懸念されていた
会社の資産としての名刺情報の活用が限定的だった
●導入後の効果
取引先情報の流出リスクを低減した
全社で着信表示を活用し、電話の発着信がズムーズになった
●利用ライセンス数
約50 ID
名刺管理◯
名刺オペレーター入力◯
リード・取引先・キャンペーン連携○
社内連絡先○
組織図?
KnowWho検索?
社外連絡先◯
モバイル◯
1on1?
V2MOM?
サンクスカード?
レポート◯
ダッシュボード◯