健康経営の企業事例6選紹介|健康経営を導入する手順4つ
- ウェルビーイング
健康経営とは
健康経営とは、自社の従業員の健康に投資して、従業員の健康が向上する事で生産性も上がるという経営方法です。従業員が健康であれば、医療費も抑える事ができ従業員の仕事への意欲も向上します。ここでは、健康経営の重要性や効果についてご説明します。
健康経営の重要性
企業は、従業員が働いてくれるからこそ発展して、企業を大きくしていく事ができます。従業員に長く働いて能力を発揮して貰うには、従業員が健康であるという事が大前提になります。
どんなに優秀な従業員でも、病気になってしまうと仕事への意欲が落ちて本来の実力が出せなくなってしまいます。従業員が健康であるという事が企業を発展させるカギになる事から健康経営の重要性が社会的に認識されてきています。
健康経営の効果
健康経営には、とても良い効果があります。健康経営による効果については以下の通りです。
・健康に企業が配慮する事で医療費の節約ができる
・健康になる事で従業員の仕事への意欲が上がり生産性が向上する
・健康になる事で従業員が考える創造性が向上する
・従業員が健康で明るいと業績がアップする
・明るく元気な職場になり企業イメージがアップする等健康経営は、従業員にも企業にもお互いにメリットのある経営戦略です。
健康経営の企業事例6選
健康経営について理解したところで、実際に健康経営を実施している企業の事例を6つ選んでご紹介します。実際に健康経営を行っている企業の事例をご紹介しているので、企業によって力を入れている部分の違いなどが事例でお分かりになる事でしょう。
6つの企業の健康経営の事例を見てみて自社に会う健康経営の事例を見つけてみて下さい。6つの企業の健康経営の事例は、企業にとっていかに健康経営が有効なのかを教えてくれます。
事例1:花王株式会社
花王株式会社の事例:花王は、社員と家族の健康を推進して元気で明るい職場にする事で企業活動を活発に行えるように健康経営に力を入れています。
長時間労働の抑制やストレスチェックを行い、社員の健康とメンタルケアをしています。また、受動喫煙対策に就業時間内は禁煙にするなど社員の喫煙率の減少に努力しています。計画、実行、情報収集、検討をするPDCAを行いながらより社員が実行しやすい健康づくりを推進しています。
事例2:ロート製薬株式会社
ロート製薬株式会社の事例:毎朝体操を行い、ピラティスや一汁三菜の旬穀旬菜カフェなどがある福利厚生施設のスマートキャンプ(一般にも有料で開放)を設立するなど社員への健康意識を高める活動に力を入れています。
また、喫煙者ゼロを目指し社員の卒煙を積極的にサポートしています。ロート製薬株式会社は、「最高健康責任者」CHOを設置して健康経営に熱心に取り組んでいます。
事例3:株式会社ローソン
株式会社ローソンの事例:社長自らが「最高健康責任者」CHOに就任しCHOの補佐に健康保険理事長と統括産業医がつき人事本部、健康保険組合、労働組合と連携してローソングループの社員の健康づくりを施策して展開しています。
社員やその家族の健康相談やメンタルヘルスカウンセリングなどに力を入れて心身ともに健康を維持する施策を積極的に行っています。FC加盟店オーナーや店舗従業員にも健康サポートをしています。
事例4:株式会社ベネフィットワン・ヘルスケア
株式会社ベネットフィットワン・ヘルスケアの事例:健康経営を支援する会社なので、特に自社の健康経営には力を入れています。
健康情報の発信などができる「健康ポータルサイト」を導入し、社員が楽しく健康づくりができるように体重管理や生活習慣の改善、ウオーキングといった健康のための運動などにチャレンジすると「健康ポイント」が貰えポイントが貯まると賞品と交換ができるといったやる気を引き出す工夫をしています。
事例5:TOTO株式会社
TOTO株式会社の事例:社内の情報が見れるイントラネットの中に健康づくり支援サイトを開設して社員が活用できる健康情報を発信をしています。健康に良い催し物を行い社員が健康的な運動などにチャレンジしやすい工夫をしています。
食生活の改善や禁煙対策など健康情報を社員に発信してTOTO株式会社は、社員の心と体の健康づくりを促進して、働きやすい職場環境を作る事を目標に健康経営に力を入れています。
事例6:オムロン株式会社
オムロン株式会社の事例では、社内環境の改善や心身の健康に気を配り、いつまでも現役でいられるように体力づくりにも力を入れていますが、オムロン株式会社が特に力を入れているのは質の良い睡眠をとるという事です。
オムロン株式会社の健康経営では、社員の睡眠不足が集中力の低下や体調不良、メンタルの不安定などの原因と考え睡眠不足をデータで見える化して社内医療職から睡眠教育を受けて社員の睡眠不足の解消に努めています。
健康経営を導入する手順
健康経営の事例を読んで健康経営の必要性を感じて、健康経営を導入したいと思った場合はどのような手順で行えば良いのでしょうか。事例でご紹介した健康経営に取り組んでいる企業のような健康経営を導入するにあたって、最初にする事などのご紹介をします。
健康経営は、事例の企業のように社員に健康活動の大切さを気づかせ、実行に移して長く健康活動を継続する事ができるかが重要です。
1:健康経営の告知
健康経営を導入するにあたって、企業として健康経営を行う旨の告知をHPなどで行います。企業として企業で働く従業員や従業員を支える家族の健康の維持や促進のために健康をサポートして企業の発展に繋げる経営を行うという宣言をしましょう。
2:組織を作る
健康経営を行うために、組織を作りましょう。
事例でご紹介したロート製薬やローソンのように「最高健康責任者」CHOを設置したり、元々ある人事部といった部署に専任の職員や兼任の職員を置くなどの対応をしましょう。更に健康経営の維持には、専門の資格を有する職員の増員や担当する職員の研修などを行う必要があります。
3:課題を明確にする
健康経営を行う際に、企業として取り組んでいきたい課題を明確にしましょう。
例えば、体脂肪率を男女とも平均値を目指して社員が取り組みやすいダイエットを提唱するなどがあります。また、受動喫煙による健康被害を無くすために社員の喫煙率を下げるように禁煙を支援したり、血糖値や血圧を平均値まで下げるなど社員に分かりやすい目標数値を明確に提示して無理のない健康づくりを行うようにします。
4:計画の作成と実行
健康づくりの計画の作成には、社員が無理なく実行できる計画でなければなりません。健康づくりには、健康問題に詳しい専門の職員のアドバイスや健康保険組合と連携して社員が取り掛かりやすい計画を作成して企業ぐるみで実行します。
あまりにも目標が高いと計画を実行に移す事が難しいので、取り掛かりやすいかどうか健康保険組合、産業医療スタッフや社員の意見を聞きながら検討して作成しましょう。
試みのポイント
健康経営の試みのポイントは、以下の通りです。
・年1回ある健康診断をキチンと受診する
・休日をしっかり取る
・従業員(社員)が健康づくりに参加しやすい内容になっている
・定期的に健康対策のセミナーや体を動かすイベントを行う
・経営者(事業主)が主体となり健康経営に力を入れている等です。
試みの例
健康経営の試みの例をご紹介します。
・社内通貨やポイントを目標を達成した社員(従業員)に付与して賞品と交換ができる特典を付ける
・社員(従業員)の健康活動のモチベーションを上げるために、ウォークラリーなどを行う
・健康関係の福利厚生施設を充実させる
・健康診断を必ず全員受診するようにする
・休日をしっかり取って休むようにする等です。
健康経営の効果は大きい
健康経営に力を入れている企業の事例をみても分かるように、企業で働く社員(従業員)や社員(従業員)を支える家族が健康であるという事が、これからの企業の発展には必要不可欠です。
自社で働く社員(従業員)が心身ともに健康であるという事は、医療費の節約に繋がるだけでなく生産性の向上や業績アップ、企業のイメージアップにもなり社員(従業員)の健康は企業の大切な財産です。健康経営は、メリットの大きい経営戦略です。
【事例】PHONE APPLIが実施している健康経営・ウェルビーイング施策
ウェルビーイング経営の事例をいくつかご紹介しました。ここでは、「もう少し施策内容を詳しく知りたい」という方向けに、当社 株式会社PHONE APPLIの取り組みをご紹介します。当社では、次の3つを主軸としたウェルビーイング施策を行っています。
1. もっともパフォーマンスを出せる環境で働く
- オフィス・在宅に関係なく働きやすい環境づくりを会社が用意
- 上司との1on1ミーティングを週1回実施
- コロナ禍でも毎日「オンライン雑談」タイムを設ける
2. 時間ではなく成果で評価
- 基本的にはコアタイムなしのフレックスタイム制を実施
- 7:00〜11:00の中で10分単位で出社時間を変更できる「快適出社制度」の導入
- 社員個人の目標や成果を「見える化」することで、風通しの良い組織づくり
3. お互いを尊重し感謝しあう文化
- クラウド上で「ありがとう」を贈りあえるサンクスカードの導入
- 感謝の気持ちを「見える化」することで、ウェルビーイング経営をさらに加速
社員がイキイキと働き、パフォーマンスを最大限に発揮できるために、様々な施策を取り入れています。オフィス環境の整備はもちろんフレキシブルな働き方、社内コミュニケーションの円滑化など、ウェルビーイング経営を実施中です。
また、当社の経営理念は「働くを変える、生きかたが変わる」です。「働く」ときには一人だけで抱え込まず、仲間や上司につなぐ。喜びはお客様や地域の皆さんと分かち合う。働くことは人生そのものです。「一人の力ではなく、いかにつないでいくのか」を意識しながら「コミュニケーション改革企業No.1」を目指しています。
PHONE APPLI 初の書籍【ウェルビーイング経営!社員の笑顔が会社を成長に導く】
本書は、4年連続ホワイト500の認定を受けたPHONE APPLIが実践した、独自メソッドをこの一冊に詰めこみました。ウェルビーイングの第一人者 前野 隆司先生にもご協力いただき、お勧めの言葉も頂戴しています。ウェルビーイング経営にご興味をお持ちの方や悩まれている方、少しでも興味を持っていただけましたら、是非この機会にお手に取ってお読みください。
【無料相談会】ウェルビーイング経営についてお気軽にご相談ください
ウェルビーイング経営について、「何から始めればよいのかわからない・・」という担当者・経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような悩みをお持ちの方は、「ウェルビーイング経営(健康経営)コンサルティング」がオススメです。当社では、豊富なノウハウをもったコンサルタントと、自社で実践してきたウェルビーイングの知見を元に、最適なビジョンの実現を支援しています。
どのようなウェルビーイング施策を行うべきなのかを、サーベイの実施・分析からご提案いたします。また「ホワイト500」への申請や睡眠の質の向上、女性の健康づくりといった各種研修や講演も可能です。

【藤田友佳子:保持資格】・健康経営アドバイザー(東京商工会議所)・キャリアコンサルタント(国家資格)・第2種衛生管理者(国家資格)・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・Ⅱ種 他
「ウェルビーイング経営(健康経営)コンサルティングサービス」とは!
「PHONE APPLI のウェルビーイング経営(健康経営)コンサルティングは、 健康経営優良法人認定を目的とした支援ではなく、社員の幸せや理念や行動指針に基づいた文化醸成の流れを作り、確実かつ本質的なウェルビーイング経営・健康経営の推進とビジョンの実現を支援していきます。
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