2021年9月15日 10:00

ウェルビーイング経営の導入を検討した際に知っておくべき課題とは

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ウェルビーイング経営の導入を検討した際に知っておくべき課題とは

「社員のモチベーション向上のために、ウェルビーイング経営を導入したい」
「導入に失敗したくないので、ウェルビーイングにどのような課題があるのか知っておきたい」
「ウェルビーイング経営を成功させるためのコツを知りたい」

「幸福」と訳されることの多いウェルビーイング。人が身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることをあらわす概念です。昨今では、ウェルビーイングの考え方を「企業経営」に取り入れて、社員の健康や幸せにフォーカスする企業も増えています。

しかし、せっかく導入するのなら失敗は避けたいところです。そこで本記事では、ウェルビーイング経営について、以下のポイントを中心にお伝えします。

ぜひ本記事の内容を、自社のウェルビーイング経営の導入にお役立てください。

ウェルビーイングを導入するうえでの課題とは?

さっそく本題の「ウェルビーイング導入の課題」をご紹介します。特に押さえておきたい課題は次の4つです。

  1. 労働法を遵守できる環境を作る
  2. ヘルスチェックを導入する
  3. 福利厚生の見直し
  4. ウェルビーイングを実現するためのツールの導入

1. 労働法を遵守できる環境を作る

1つ目は「労働法を遵守できる環境を作る」です。ウェルビーイング経営を導入する大前提として、労働法を遵守する必要があります。しかし、労働法が遵守されていない会社は意外と多いです。

たとえば「1日の労働時間が8時間を超えている」「有給休暇が取りにくい」「健康診断が自己負担になっている」などさまざま。社員を雇用している場合は、労働法の基準を満たせているかどうかを今一度確認しましょう。

2. ヘルスチェックを導入する

2つ目は「ヘルスチェックを導入する」です。ヘルスチェックとは、社員の健康をチェックする制度で、たとえばストレスチェックなどがあります。これは常時50人以上の労働者を雇用している企業に義務付けられており、労働時間や環境、体調の状態についての調査票を作成し、アンケートを実施します。

その結果から「高ストレス者」がいた場合、医師や保健師を設置するなどの改善策を講じる必要があります。

3. 福利厚生の見直し

福利厚生を見直すことも大切です。健康保険や厚生年金といった法定内の福利厚生はもちろん、家賃補助や社食サービス、キャリア支援、子育て支援といった内容があげられます。

最近ではユニークな福利厚生も増えてきています。たとえば会社負担で、あまり話したことのない社員同士で食事に出かける「シャッフルランチ」や、介護のためにかかる交通費を支援する「親孝行支援制度」などさまざま。ウェルビーイング経営を実現するためにも、社員に喜んでもらえるような福利厚生を導入することが大切です。

4. ウェルビーイングを実現するためのツールの導入

ウェルビーイングというのはあくまで「概念」なので、実現できているのかどうかが見えにくいものです。社員の精神状態がどうなっているのか、社内の人間関係は円滑なのかなど数値化が困難です。

そういった場合、社内SNSなどのツールの利用がオススメ。社内SNSとは「ビジネス版のLINE」のようなもので、個人チャットやグループチャット、ファイルのアップロード機能などが備わっています。社内SNSの導入によって、社員同士のつながりが可視化され、それをもとにモチベーション向上につながる取り組みを実施できます。

ウェルビーイングの課題を解決して自社に導入すべき理由

ウェルビーイングの課題を解決することで多くのメリットを享受できます。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。

1. 社員の満足度向上によるエンゲージメントの向上

1つ目は、社員の満足度向上によるエンゲージメントの向上です。労働時間や有給休暇を見直したり、社内コミュニケーションを促進したりと、ウェルビーイング向上の取り組みを行うことで、社員の満足度が向上します。

そうすることで「この職場で働き続けたい」と思う社員が増え、組織としての生産性アップにもつながりやすくなります。

2. 優秀な人材を確保でき、人手不足の解消に役立つ

2つ目は、優秀な人材を確保でき、人材不足の解消につながることです。ウェルビーイング経営が行われている、すなわち「社員満足度の高い職場」は、世間からの評判も高くなります。

そして採用にも良い影響を与え、優秀な人材が集まりやすくなるのです。さらに退職率を軽減できるため、人材不足解消に非常に有効な手段ともいえるでしょう。

3. 働き方改革の促進にも役立つ

3つ目は、働き方改革の促進に役立つということ。これまでの日本の会社の多くは「長時間労働をいとわない」というスタンスが普通でした。

しかし人材不足が叫ばれるようになった昨今。ただでさえ人材が不足している中で、社員がすぐに辞めてしまうような労働環境を続けている企業は、経営が危うくなってしまいます。

したがって「社員一人ひとりが満足して働ける社内環境」が重要になってくるのです。ウェルビーイング経営による社員のワークライフバランスの実現は、働き方改革の促進にもつながるでしょう。

4. 企業の評価が高まる

4つ目は、企業の評価が高まることです。社員の健康を重視した経営を行うことで、世間から「社員を大切にしている企業」と思ってもらえます。

企業のブランディングにつながり、たとえば「信頼できる企業」として株価にも良い影響を与えるでしょう。

また消費者から支持されると、商品やサービスも売れやすくなり、結果として企業利益の向上にもつながるでしょう。

ウェルビーイングを実現する上で必要な事とは?

ウェルビーイング経営において、どのような制度や施策を行うかは大切です。しかしそれ以上に、「何のためにウェルビーイングを実現するのか」というビジョンが大切になってきます。

会社全体を良くしようと広い目で見ていると、労働環境・社内コミュニケーションと「組織単位」で考えてしまいがちですが、それらの元にいるのは「ひとりの社員」です。たとえば離職を防ぎたい場合、「離職防止のためには賃上げだ、待遇改善だ」と短絡的に考えるのはオススメしません。一人の社員としっかりと向き合い、本当に必要なことは何なのかを考えましょう。

【事例】ウェルビーイングの導入事例

ウェルビーイングの課題や解決方法についてお伝えしましたが、実際の事例がないとイメージも掴みにくいかと思います。そこで、ウェルビーイング経営を実践している企業の事例をいくつかご紹介します。ぜひ自社のウェルビーイング経営にお役立てください。

PHONE APPLI

当社「株式会社PHONE APPLI」の事例です。当社では、エンジニア育成を目的としたオフィス「萩 明倫館 アプリ開発センター」を運営しており、ウェルビーイングの考え方を積極的に取り入れています。

【ポイント】

  1. 数々の志士を輩出した毛利家が子弟(若い人)教育のために開いた藩校「明倫館」にならい、自社のアプリ開発センターとして開設
  2. 若い人材の「絆」と「成長意欲」を大切にすることで、地方創生や新たな価値の創出を目指している
  3. 明倫館のコミュニティを通して、萩市や他IT企業とのコミュニティ形成を図っている

萩で生まれ育った若い人材の「絆と成長意欲」に惹かれ、当社のサテライトオフィスとして同センターを開設。人は「人と人とのつながり」と「成長したい」という気持ちがあれば、ウェルビーイングを感じることができると考えています。

味の素

味の素は、調味料や冷凍食品、即席麺といった食品を生産・販売している会社です。社員のセルフケアを徹底している同社。以前より働き方改革や健康経営に注力しており、2017年には「健康経営銘柄」に認定されています。

【ポイント】

  1. 健康診断のデータを蓄積し確認できるポータルサイト「My Health」を設置
  2. AIが栄養指導を行ってくれる健康管理アプリ「カロママプラス」の開発・運営
  3. 社員の不調を早期発見するため、最低でも年に1回「全員面談」を実施

ポータルサイトやアプリを活用することで社員の健康をサポートしている同社。また「全員面談」によって、社員のメンタル面もカバーしています。身体面・精神面ともにバランスよくアプローチを行うことで、ウェルビーイングを実現している事例です。

【コラム】ソーシャルウェルビーイングとは?

ウェルビーイングには「キャリア」、「ソーシャル」、「ファイナンシャル」、「フィジカル」、「コミュニティ」5つの構成要素があります。

なかでも、人間関係の幸福をあらわす「ソーシャル ウェルビーイング」は、組織運営において重要です。事実、離職する理由に「人間関係」と答える人は多く、各社が行うアンケート調査でも毎年3位以内にランクインするほど。

社員同士の人間関係が良好になれば、職場の雰囲気がよくなり、組織としての生産性アップにもつながります。ウェルビーイングの導入を検討している方は、まずは「ソーシャルウェルビーイング」について考えてみても良いでしょう。

PHONE APPLIが実施しているウェルビーイング施策

ウェルビーイングの施策事例として、当社 株式会社PHONE APPLIの取り組みをご紹介します。当社では、次の3つを主軸としたウェルビーイング施策を行っています。

1. もっともパフォーマンスを出せる環境で働く

  • オフィス・在宅に関係なく働きやすい環境づくりを会社が用意
  • 上司との1on1ミーティングを週1回実施
  • コロナ禍でも毎日「オンライン雑談」タイムを設ける

2. 時間ではなく成果で評価

  • 基本的にはコアタイムなしのフレックスタイム制を実施
  • 7:00〜11:00の中で10分単位で出社時間を変更できる「快適出社制度」の導入
  • 社員個人の目標や成果を「見える化」することで、風通しの良い組織づくり

3. お互いを尊重し感謝しあう文化

  • クラウド上で「ありがとう」を贈りあえるサンクスカードの導入
  • 感謝の気持ちを「見える化」することで、ウェルビーイング経営をさらに加速

社員がパフォーマンスを発揮するためには、本人が「身体・精神的に満たされた状態」でなければならないと考えています。それを実現するために、オフィス環境の整備はもちろんフレキシブルな働き方、社内コミュニケーションの円滑化など、さまざまな観点からウェルビーイング経営を進めています。

【無料相談会 実施中!】健康経営コンサルティングサービスとは?

ウェルビーイング経営について、「何から始めればよいのかわからない・・」という担当者・経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような悩みをお持ちの方は、「健康経営コンサルティングサービス」がオススメです。当社では、豊富なノウハウをもったコンサルタントと、自社で実践してきたウェルビーイングの知見を元に、最適なビジョンの実現を支援しています。

どのようなウェルビーイング施策を行うべきなのかを、サーベイの実施・分析からご提案いたします。また「ホワイト500」への申請や睡眠の質の向上、女性の健康づくりといった各種研修や講演も可能です。

実績豊富な健康経営コンサルタントが対応

健康経営に関する柔軟かつ確実なノウハウをもち、様々な企業のホワイト500、健康経営優良法人認定取得支援をしてきた藤田友佳子を健康経営コンサルティング事業部長として迎え入れました。他のコンサルタントも専門性が高いスキルがあり、どんな状況・どんな業種でも、理想的な「健康経営」を実現いたします。

【まとめ】ウェルビーイングの課題について

本記事では、ウェルビーイングの課題について、以下のポイントについてお伝えしました。

  • ウェルビーイングの課題解決には、労働法の順守を前提とし、ヘルスチェックの実施、福利厚生の見直し、社内SNSの導入といった方法が有効
  • ウェルビーイング経営には、従業員エンゲージメントの向上や人材不足解消、企業ブランディング向上などのメリットがある
  • ウェルビーイングを実現するためには、「誰のための、何のための制度なのか」を明確にすることが大切

ウェルビーイング経営おいて感じる課題は、企業によってさまざまです。「まずは労働環境を改善したい」「福利厚生を見直したい」「社内コミュニケーションを円滑にしたい」など多種多様でしょう。

どのような施策を行うかも大切ですが、そもそも「誰のための、何のための制度なのか」を今一度考えてみてください。そうすることで、今何をやるべきかが明確になるはずです。

ぜひ本記事の内容を、自社のウェルビーイング経営導入にお役立てください。

PHONE APPLIのウェルビーイング経営の考え方や取組みのご紹介の資料はこちら

PHONE APPLIのウェルビーイング経営の考え方や取組みをご紹介します

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この記事の筆者

PHONE APPLI

株式会社PHONE APPLI

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